孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

アメトーーク「西成高校」発言以降 メディアは「西成」という街を極端に美化し始めた 貧困ビジネスや様々な問題をあるがままに報道するべきだと思う

昨日の朝日放送の「なるみ・岡村の過ぎるTV」という番組で、「西成」特集をしていたが、飽きれ果てて物が言えなかった。どういう事というと、「西成」という街を賛美し過ぎているのである。ゲストには、西成出身の芸人3人が出演して、それぞれ「西成」の想いでを語るのだが、一様に、良い想いでしかないように語った。西成出身の亀田史郎の「ボクシングジム」が紹介され時点で、見る気が失った。最近、東京のテレビ局ならず、関西のテレビ局も、「西成」を取り上げる時に、極端に美化するパターンが増えて来た。おそらく、アメトーークである芸人の発言が「差別発言」と見做されて、糾弾され、テレビ朝日が謝罪に追い込まれたからだと思う。2019年2月14日の「アメトーーク」の中で、女芸人「ソノヘンノ女」のトモが、西成高校に通っていたエピソードを語った。「当時、やんちゃな子が多くて机と椅子が、鉄パイプでくっついていた」「トイレットペーパー」が盗まれるから、職員室に取りにいかないと、トイレットペーパーがない」「9クラスあったけど、卒業まで5クラスしか残っていない」といった発言。これらの発言に何が問題あるのだろうか。実際に「西成高校」に通っていた者が発言したものであり、信憑性が高い。事実と異なることを発言したら問題であるが、「ソノヘンノ女」のトモの発言は何ら問題はないと思う。しかし、西成高校、大阪府教育委員会さらに、部落解放大阪府民共闘会議が抗議した。その結果テレビ朝日は、番組ホームページ上に謝罪文を掲載することになった。NHKの「逆転人生」という番組で、「西成高校」を取り上げたことがあった。非行や中退が多い「教育困難校」が、意欲のある先生が赴任してから、「反貧困学習」に取り組み、就職率100%で「子供たちを見捨てない学校」に変化していくという美談に仕立てあげられているのには疑問を感じた。確かに、真剣に「やんちゃな子供」に向き合ってくれる先生は素晴らしい。しかし、どこの学校でも少なからず負の側面があると思う。そうしたことを一切排除するのはいかがなものかと思う。また、「西成」がかつての「ドヤ街」から「お洒落で住みやすい街」という変貌しつつあるという形の報道があまりにも多い気がしてならない。貧困ビジネスなどのトラブルも絶えない現実を隠蔽することは絶対あってはならない。特に、矢島祥子医師が不審死を遂げた事件など、大阪府警はまともに捜査する気がない。大阪府警は、背後にややこしい貧困ビジネスが介在することを知っているから動かないのだろう。メデイアの単純な「西成」を美化する報道には辟易してならない。