孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

90年代のトレンディドラマ「101回目のプロポーズ」武田鉄矢がダンプカーの前に突っ込んで「僕は死にましぇん」と言って 「振り向いて貰えなかった女」と交際が出来た しかし今では「ただのストーカー」「夢物語」

1991年にフジテレビで放送された「101回目のプロポーズ」と言う人気ドラマがある。今でも、「懐かしのテレビドラマ特集」として映像が流されるが、ほとんど再放送されていない。おそらく全く「現実離れしたドラマ」で、再放送しても、若い人の共感を呼ぶことができないからだと思う。武田鉄矢と言えば、「3年B組金八先生」が代表作でるあるが、この「101回目のプロポーズ」も同じぐらい強烈な存在感を示した。武田鉄矢は、「風貌が冴えない」所謂「非モテ」役。浅野温子に想いを寄せるのであるが、全く相手にされない。しかし、浅野温子は、徐々にこの「非モテ男」に惹かれていく。衝撃的であったのは、第6話のダンプカーの前に武田鉄矢が突っ込んで、「僕は死にましぇん」と言ったシーンだ。「死にましぇん」は、武田鉄矢が福岡出身で、博多なまりになったためで、本当は「僕は死にません」である。それほどに武田鉄矢が、演技に入り込んでいたのだろう。個人的に私は武田鉄矢と言う俳優が嫌いだ。しかし、客観的に見ると、やはり武田鉄矢は、「芸達者」である。役柄に成りきってしまい、世間にその役柄の「イメージ」を印象付けてしまう力は、さすがである。今でも武田鉄矢は、ありとあらゆる場面において「3年B組金八先生」を演じている。朝のラジオ番組で、水谷加奈アナウンサーに向かって毎朝「かな、かな」と下の名前でなれなれしく呼んで、「自分が読んだ本」をわざわざ説明する。聞いている私は、「うざく」て仕方がないのだが、「武田鉄矢マニア」が世の中には多いようだ。「101回目のプロポーズ」が、その当時一般の視聴者に受けたのは、やはり「非モテ男」が「命を懸けて想いを寄せる女」に愛を成就することが、「ロマンチック」に感じられたからだろう。浅野温子を始め江口洋介石田ゆり子といった「90年代のトレンディドラマ」を牽引する面々が出演している。そして何よりも、脚本が、野島伸司と言う点が大きかった。野島伸司は、その後「ヒット作品」を連発して、テレビドラマのカリスマ的な存在になっていく。「野島ワールド」は、どこか「現実離れして、狂気を孕んだ物語」である。野島伸司自身が、「メンタルを病んでいる」からではないだろうか。「令和の時代」に想いを寄せる女のために「ダンプカーの前」に突っ込んだら、ただの「ストーカー」「キモイ」と言わるの落ちだ。「101回目のプロポーズ」と言うドラマは、男の「夢物語」に過ぎなかったのだろう。