阿川佐和子が大活躍している。週刊文春では毎回超大物と対談のコーナーを持っていたり、本を出版すれば大ベストセラ―になったり、テレビのレギュラーを何本を持っいたりと超売れっ子である。しかし阿川佐和子の仕事を検証してみると何ひとつ素晴らしいと思えるものがないのだ。10年ぐらい前にベストセラーになった本や最近も売れた本などは単なる自己啓発本に過ぎない。この二つのシリーズは文藝春秋社から出版されている。阿川佐和子が文藝春秋社にとっては邪見に扱えない人なのである。何故ならば、阿川佐和子の父親の阿川弘之は作家であり、文藝春秋社から数多くの本を出版してるからだ。阿川弘之は超ウルトラ保守派である。文藝春秋社という会社は面白い会社でもある。「文春砲」で有名な週刊文春は権力と対峙する報道姿勢を示している。しかし月に1回発刊される文藝春秋は保守本流の雑誌である。分厚い本で、読むところが多いが、私は読む気をしない。私の母方の祖父は文藝春秋を愛読していた。そして私の伯父の代になっても、書店で購入するのではなく、月に1回購読を続けて、出版社から送られてくる。いかにも和歌山の田舎のインテリでお金持ちの御家庭であることか。私はそうした思想を全く受け継いでいない。阿川佐和子の兄の阿川尚之も父と同様に保守派である。しかし阿川佐和子はリベラル派に属すると言っても良いだろう。ビートたけしの一緒に司会を務めている番組などを見ると、そうした思想が窺える。文藝春秋社が阿川佐和子の本を出版すれば、売れるという自信があるから出版するのである。本の中身を重視するよりも、まず阿川佐和子というネームバリューとコンセプトによって企画されれいると言っても過言ではない。出版不況の折、たとえ文藝春秋社と言えども赤字を出す訳にはいかない。そのため阿川佐和子のくだらない本を出版して経営状況を維持したいのだろう。無名であっても素晴らしい作家さんが少なからず存在する。そういう作家さんの本が出版出来ないのが非常に残念である。阿川佐和子は若い頃からテレビに出演して、今も売れっ子である。面白い訳でもないのに。よほど運が良いのだろう。