孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

西成のマザーテレサ 矢島祥子さん不審死 大阪府警は何故「事件」と断定して捜査しないのか?

大阪西成区の木津川で、2009年11月に医者である矢島祥子さんの水死体が発見された。この事件について、近頃、ジャーナリストの大山勝男さんが、「釜ヶ崎に寄り添った、さっちゃんの聴診器」アメージング出版という本を出版した。矢島祥子さんの両親は、「本が出版されたことで、娘のことを多くの人に知ってもらい、解決につながる手掛かりが出てくれば」と語った。矢島祥子さんは、木津川の千本松渡船場で、水死体で発見された。大阪府警は、当初、「自殺の可能性が高い」としていた。しかし、両親が、「娘は、何者かに殺された」と訴え、容疑者不詳のまま殺人と死体遺棄容疑の告訴状を西成署に提出した。同署は、受理し、死体遺棄の疑いについては、容疑者不詳とする捜査結果を大阪地検に送付した。同容疑については時効が成立した。一方、昨年3月の府議会本会議で、大阪府警の井上一志本部長は、「犯罪の疑いありと考え、捜査しているが、犯罪であることを明確に断定できる状況に至っておらず、事件と事故の両方から捜査している」と答弁した。どうして、このような曖昧な答弁で、ごまかそうとするのか。この事件は、西成の貧困ビジネスが絡んでいることは、誰の目にも明らかである。生前、矢島祥子さんは、「野宿者ネットワーク」という団体に所属し、西成あいりん地区で、ホームレスの支援活動をしていた。そして、弱者を食い物にする貧困ビジネスと対立していた。矢島祥子さんの死が、「自殺」ではないことを裏付ける要素がある。まず、自称恋人という極左団体に所属する活動家の不可解な言動。この人物は、周囲に、矢島さんから、「元気で生きてください」というメールと絵葉書をもらったと言い、「自殺説」を吹聴していた。次に、矢島祥子さんの死について、マスコミ取材を受けていた、佐藤豊さんの突然の死。佐藤豊さん、生前、矢島祥子さんに世話になり、真相究明に尽力を尽くしていたが、2012年8月に自宅のアパートで火事が起こり焼死している。そして、死の直前の矢島祥子さんの行動を丹念に追っていけば、「自殺説」はあり得ないこと。「くろかわ診療所」から何者かに、襲撃、拉致された可能性が高い。これほど、「他殺説」と断定できる事件なのに、大阪府警の、「犯罪であると明確に断定できる状況に至っておらない」という弁明はどう考えてもおかしい。事件の背景をすべて知っていて、言い逃れする感じがしてならない。西成を舞台にした、「貧困ビジネス」に捜査のメスを入れるべきである。両親も医者で、正義感が強く、社会的弱者のことをいつも気遣っていた、矢島祥子さんが殺されなければならないのは、あまりにも理不尽である。