孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

関西創価高校・飛び降りを助けようとして亡くなった男性の無私の精神

先月31日、大阪府交野市の関西創価高校で、校舎の屋上から、3年生の男子生徒が、飛び降りて死亡し際、制止しようと一緒に転落した男性が、死亡していたことが分かった。男性の名前は、田畑幸一さん。交野署や高校によると、この日は、夏休み中で、男子生徒は、他の2人と共に校舎内で、生徒指導を受けていたが、突然、男子生徒が、部屋から飛び出し、屋上に上がった。外壁工事をしていた男性と教師は、「飛び降りないように」説得をしていた。この事件、生徒を助ける時間は、少なくとも40分間あったのに、何故、男子生徒を助けられなかったのかと疑問に感じる。教師は、交野署に、「4回建ての校舎の屋上から、生徒が飛び降りるかもしれない」と通報している。男子生徒を助けようとした外壁工事をしていた男性の行動は、何の見返りも求めず、自らの命を賭けたもので、「人のことなど、どうでも良い」という冷たい社会にあって、とても、真似できるものではない。本来であれば、教師が、生徒の命を守るべきではないのかと思う。学校側は、詳しい内容を説明して、亡くなった男性の遺族にどのような対応をするのだろうか。1つ、腑に落ちないのは、この学校が、関西創価高校であることだ。教師は、勿論、創価学会員であろうが、いったいどのような信仰に基づいて行動していたのだろうか。今回のように、自分の命を顧みずに、人を助け、犠牲になった事件として、平成13年に発生した、新大久保駅乗客転落事故を思い出す。平成13年、1月26日にJR山手線の新小久保で韓国人の留学生、李秀賢さんとカメラマンの関根史郎さんが、ホームから転落しようとした男性を助けようとして、線路に入ってきた電車にはねられて死亡した。李秀賢さんは、韓国の大学で貿易を学び、日韓の架け橋になるために、来日していた。この事件は、小説や映画のモデルになり、一時的に話題になったが、もはや忘れ去られようとしている。関西創価高校で、男子生徒を助けようとして亡くなった男性考えると、自分がその状況に置かれたら、このような勇気ある行動は取れないと思う。外壁工事業者という職業から推測すると、日頃から、「政権がどうのこうの」などといった、屁理屈を並び立てるような人間ではなかっただろう。口舌の徒ほど、いざとなれば、薄情なことが多い。自己を犠牲にして、男子高校生を助けようとした、本物の人間が存在したことに勇気づけられる。