孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

福井農林高校演劇部「明日のハナコ」放送禁止の裏にある様々な事情

福井農林高校演劇部が、上演した、「明日のハナコ」が差別用語があることを理由に、福井ケーブルテレビでの放送が見送られた。「明日のハナコ」は、終始2人の女子高生の会話で構成されて、昭和23年の福井地震から原発誘致、東日本大震災福島第一原発までの70年弱を懸命に生きた夫婦の人生を描いている。原発立地住民のリアルな心情描写が特徴である。問題となったのは、劇中に出てくる、元敦賀市長の発言に含まれている、「カタワ」という差別用語だ。「カタワ」とは、身体障害者の意味である。元敦賀市長は、「放射能の影響で将来、障害のある子どもが生まれる恐れがあるが、交付金などが、入るため原発は誘致するべき」と発言した。とても信じ難い発言で、当時からも問題された。そうした、元市長の発言を劇中に入れることに、何か問題があるのだろうか。高文連は原電からの支援を受けている。また、福井ケーブルテレビも、原電と関係のある企業がスポンサーになっている。原発をめぐる言論に何らかの忖度や抑圧があったとしか考えられない。この福井農林高校演劇部の問題は、一部の新聞に取り上げられたが全く話題になっていない。東日本大震災から、10年目という年に起きた事件であるにもかかわらず、脱原発と騒いでいた人たちは、このことを知らないのだろうか。東日本大震災発生当時は、「脱原発」という言葉を聞かない日はなかった。誰もが、烏合の衆のように、「脱原発」と叫んでいた。それが、今では、「原発問題」について口走ると奇特な人間のように扱われてしまう。「脱原発」という、ファッションとしての思想を掲げていただけのような気がしてならない。福井は、原発立地の土地である。最近も、関西電力の役員20人が、福井県高浜町の故森山栄治助役から3億2000万円相当の金品を受けていた、「原発マネー還流問題」があった。森山英治は、影の町長とまで称されたダーティな人物。そうした土地柄で、福井農林高校演劇部の取り組みに圧力をかけることは、非常に恐ろしいことだ。