孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

泉谷しげるさん 紅白歌合戦を途中で帰るなど過激さの裏にある やさしさと繊細さ

今年の年末、何一つ面白い番組がなかった。しかし、唯一、心が、ほっこりした番組があった。「今夜も生でさだまさし」の元旦特集に、泉谷しげるさんが、ゲストで出演したことだ。さだまさし泉谷しげるさんのやりとりが、非常に面白く、流石、長年にわたって、芸能界の一線で活躍しているということを痛感させられた。2人のやりとりを見ていると、最近の芸能人が、いかに薄っぺらく、遊び感覚で、テレビに出演しているかということが分かる。泉谷しげるさんと言えば、2013年12月31日の第64回NHK紅白歌合戦を途中で退場したことで有名である。「春夏秋冬2014」を歌うが、「手拍子してんじゃねーよ 誰が頼んだこの野郎」と毒づき、「今日ですべてが終わるさ 今日ですべてが変わる 今日ですべてが始まるさ 自分に向かって歌え」と言い、退場した。このことについては、自身のブログで、次のように説明している、「NHKホールに集まった数千人の人たちは、選ばれた人たちよ、しかし、テレビの向こう、あるいは、ラジオを聞いている人々には、故郷に帰れない人、病気になり、一人で放送を見聞きしている人、被災地で、寒さに耐えている人らが居るのだ。おいらは、NHKホールに集う人よりテレビ、ラジオの向こうの人に歌ってやるんだと最初から決めてて、NHK側も完全ライブさせてくれたんだよ」と。いかにも、泉谷しげるさんらしい行動だと思う。泉谷しげるさんは、豪放磊落なイメージが定着している。「お酒を飲まずに、酔っぱらったような、危ない人」というのが、売りであるが、繊細さ純粋さを隠す、裏返しのように感じてならない。泉谷しげるさんは、足を引きずっているが、小児麻痺の影響で、不自由なことはあまり知られていない。そうした、ハンディキャップのことで、嫌な思いをして、悩んだり、苦しんだりしたことがあるはずである。それなのに、泉谷しげるさんは、おくびにも出さない。しかし、その歌声にすべてが、表れているような気がする。利己主義むき出しの野暮な芸能人ばかりになって、泉谷しげるさんは、貴重な存在である。