2009年に北野誠さんが、「誠のサイキック青年団」という関西ローカルの番組で、バーニングプロダクションの周防郁雄社長の悪口を言ったため、謝罪に追い込まれた。そして、同番組は、放送終了し、北野誠さんは、謹慎という処分を受けた。私は、高校時代に「誠のサイキック青年団」のヘビーリスナーで、日曜の深夜が楽しみで仕方がなかった。この番組を聞くと、次の日は、朝起きることができず、大変だった思い出があるが、あれから、20年以上の歳月が過ぎたのかと思うと、ささやかな郷愁の思いに駆られてしまう。同じ高校で、この番組のリスナーで、共通の話題で盛り上がっていた、同級生たちとは、卒業後まったく連絡していない。皆、そんなことを忘れて、超エリートになっているのだろう。私だけが、くだらない人生を送っているのは非常に情けない。北野誠さんの発言自体問題があったのか。「バーニングプロダクション」は実際に芸能界で影響力もあり、黒い噂も絶えない事務所であることは、紛れもない事実である。事実を発言したことが、他人を誹謗、中傷したことになるのだろうか。そうなれば言論の自由が侵害されてしまい、何も物が言えなくなってくる。「誠のサイキック青年団」は、非常に際どい番組であった。芸能人の誰が、ホモであるとか。「かつら」であるとか。また、偉そうにして、テレビのイメージと異なる芸能人を暴露したり。特に、北野誠さんは、「創価学会」批判を続けてた。「創価タブー」が存在する、芸能界にあって、北野誠さんがしようとしたことは、もっと評価されるべきではないだろうか。ある時、北野誠さんは、違うラジオで、「聖教新聞を読むぐらいだったら、赤旗を読む」というような趣旨の発言をされた。すぐさまに、アナウンサーは、「ただいま、不適切発言がありました」と大慌てで、謝罪した。この発言は、問題視されなかったが、至極まともな発言で大いに同感した。北野誠さんは、その後復帰したが、辛口なコメントは一切しなくなり、おとなしくなった。何か物足りない感じがしてならない。今の時代、「他人を批判すること」が誹謗中傷に当たると間違った解釈がなされてしまう傾向がある。真実を発言する者に権力が、不当な介入をすることは絶対許されないことだ。