孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

二階俊博元幹事長のお膝下和歌山で 伝説のカリスマ市長であった旅田卓宗さん 刑務所に入り喫茶店で人生相談

ウルトラ保守王国である和歌山に、かつてカリスマ的な政治家が存在した。その名前は、旅田卓宗という。自らの愛人が経営する旅館に便宜を図り、収賄と背任で逮捕され、実刑判決を受けて、加古川刑務所に服役する、出所後は、「カラオケ喫茶」で人生相談をするなど、余生を送っている。また、SNSで発信しているが、最近途絶えているところを見ると、体調が悪いのではないだろうか。旅田卓宗さんは、とにかく、地元ではものすごい人気がある。「人さらし」という言葉は、この人のためにあるように思えるぐらい。しかし、その政治人生は、壮絶なものであった。若くして政治家になり、和歌山市長に当選する。市長時代には、市の浄化槽清掃の区割り撤廃などの方針に業者が、反対して、くみ取り業者が反発して、くみ取り作業を拒否する騒ぎに発展した際には、市職員を指揮して、自ら作業を行うという手段に出る。おそらく、こうしたことは、一流大学を卒業して、民間企業の重役を務めた後に、自民党の推薦で、市長になった人では、到底できないだろう。しかし、ダーティな部分もあった。1995年に県知事選挙を控えた直前に、地元暴力団の組長に、脅されている、「ビデオテープ」が明るみになり、大問題に発展する。週刊誌、フライデーは、「無党派の旗手が泣く、四臆円の手形を暴力団に回収させた、和歌山市長」という見出しで、旅田卓宗市長と暴力団幹部の密談のビデオの写真を掲載する。「ビデオテープ」の絵図を描いたのは、暴力団と地元の顔役的な人物であったことは自明。このスキャンダルによって、旅田卓宗さんは、県知事に落選する。その日に、この顔役が、拉致される事件が発生する。後に、山口組直系の中野会の下部組織である誠和会幹部と組員が逮捕される。顔役の拉致事件の捜査本部が置かれたのは、和歌山北警察署であり、保護された時に、署長官舎のお風呂に、顔役を入れて、手厚くもてなしたのが、和歌山北署長であった。これは、いったい何を意味するか。「ビデオテープ」を巡って、暴力団、警察、行政と、地下人脈が蠢いていたのではないだろうか。旅田卓宗氏は、高校を卒業して、しばらく警察官として働くが、政界を志すようになる。スキャンダルがなければ、衆議院議員にまで上りつめたのではないかと思う。東京大学を卒業して、松下政経塾出身、あるいは、2世議員が、大半の永田町にとって、必要なのはある意味、旅田卓宗さんのような型破りな政治家ではないだろうか。