孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「大崎事件」 あたいはやっちょらん 95歳原口アヤ子さんの無実の叫び 安易な警察の「でっち上げストリー」と検察の執拗な抗告は日本の刑事司法の宿痾以外の何物でもない

「大崎事件」の第4次再審請求で、検察側が、最終意見書を提出した。一方、弁護側は、2月15日までに検察側も意見に対して追加の意見書を提出する予定である。昭和54年10月15日に鹿児島県大崎町で農業を営む42歳の男性が、牛小屋で堆肥を被せられた状態で遺体で発見された。そしてこの被害者の長兄、次兄、次兄の長男と長兄の妻であった原口アヤ子さんが逮捕されたのが、所謂「大崎事件」である。長兄、次兄は殺人の罪で逮捕、次兄の長男は、死体遺棄で逮捕、原口アヤ子さんは、殺人と死体遺棄で各々逮捕された。長兄、次兄、次兄の長男は、犯行を認めたが、原口アヤ子さんだけは、一貫して無実を訴えた。警察が、描いた、「でっち上げのストーリー」は、酒癖の悪かった被害者を快く思っていなかった原口アヤ子さんが、保険金を得る目的で夫たちを誘い込んで、犯行に至ったというものであった。無実を訴えたにもかかわらず、原口アヤ子さんは、懲役10年の有罪となり服役した。そもそも、「大崎事件」は、共犯者の「自白」と「事故死」が「殺害事件」か定かでない鑑定のみで、有罪判決が下された事件である。被害者が死ぬ3日前に、親戚の結婚式があったが、被害者だけは、朝から酒を飲んで出席しなかった。そして、酒を飲んだ帰りに集落の側溝に落ちて、倒れこんでいた。近くの住人2人が被害者を自宅まで運んだ。原口アヤ子さんは、この住人2人から事情を聞いて、被害者宅に向かい安否を確認して住人2人と別れて帰った。しかし、確定判決は、土間に泥酔して座り込んでいる被害者を見て、日頃の恨みが募り、夫である長兄と次兄に殺害を持ちかけた。そして、土間で長兄と次兄が、顔を殴って、馬乗りになってタオルを被害者の首に1回巻いて交差させて力強く締め付け、窒息死させた。その際、原口アヤ子さんは、「もっと力を入れないかんぞ」と声をかけるなど、主導的な役割を果たした。原口アヤ子さんを含めて計4人で死体を牛小屋に運んで遺棄したというものであった。「大崎事件」で焦点となるのは、「事故死」か「殺害事件」かの死体の鑑定と共犯者と側溝に転落した被害者を運んだという住人の供述鑑定である。第4次再審請求では、死亡時期についての救命救急医の鑑定と被害者を軽トラで運んだ住人2人の供述の信用性に関してコンピューター解析の手法を用いた供述鑑定が新証拠として提出されて係争中である。特に看過できないのは、共犯者とされた人たちが、知的障害を持っていて、取り調べにおいて、警察官から誘導されて、虚偽の自白をしたということだ。第1次再審請求から、弁護側は、「供述弱者」の自白の脆弱性を主張している。しかし、2002年に再審開始が決定されから、20年も経過しているにもかかわらず、検察の抗告によって、審理が長期化している。現在、原口アヤ子さは、95歳という高齢で、娘の京子さんが再審請求人となっている。「警察」の安易な「でっち上げストーリー」と検察の抗告は、日本の刑事司法の宿痾といって過言ではない。刑務所を出所後、雪冤を果たすことに人生を賭けていた原口アヤ子さんも、今は95歳となり寝たきり状態。原口アヤ子さんの「無実の叫び」が、かき消されることは、あまりにも不条理だ。一刻も早く、裁判所は、「再審無罪」を言い渡すべきである。