孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「飯塚事件」 未だに 久間三千年さんを「真犯人」と確信している「福岡県警」の警察官たちの「狂気」 

昨年から、にわかに、「飯塚事件」が話題になっている。NHKで「正義の行方」とい3時間を超すドキュメンタリーが放送された。また日本テレビ系列のNNN「ドキュメント」で「飯塚事件」の特集が組まれた。日本テレビ系列の「飯塚事件」は、冤罪と決めて放送した。これは、清水潔という人間の熱い想いが伝わってくるものであった。しかし、NHK「正義の行方」は「飯塚事件」に関わる警察、メディア、弁護団と、3者の立場を取材したもので、単に「冤罪事件」であると断定を避けて、「刑事司法」の核心まで迫ったという意味では、評価できる。しかし、あの番組を見て、やはり「飯塚事件」の真犯人は、死刑執行された久間三千年さん以外ないという印象を持つ視聴者が少なからず出てくるのではないかと私は懸念している。「飯塚事件」は、1992年2月に、7歳の女児2名に対する誘拐、強制わいせつ、殺人、死体遺棄事件である。事件発生から、2年7か月後に、久間三千年さんが逮捕された。2008年には、久間三千年さんは、死刑執行された。「飯塚事件」も「足利事件」で犯人とされた菅谷利和さんと同じMCT118型というDNА型鑑定がなされていた。しかし、「足利事件」が、再審無罪になる可能性が高くなったため、法務省は、「飯塚事件」の真相を闇に葬るために、急遽久間三千年さんを死刑執行した。現在、「死後再審」において、弁護団は、「科警研」の杜撰な鑑定を浮かび上らせて、公平・中立な科学的な知見に基づいて、裁判所に「新証拠」を提出している。筑波大学の教授である本田克也氏の鑑定書によると、犯人の血液型は、B型ではなくАB型と判定するべきという。DNAについては、真犯人のHLADQα型については、3‐3型であって、久間三千年とは全く異なる。MCT118型についても、16‐26という科警研の「鑑定」の信用性はないと明らかになった。弁護団が、「再審請求」で、「ネガフイルム」の開示勧告申し立てを行い、これをデジタル化したところ、鑑定書添付写真がカットされていて、そのカットされた部分に「真犯人」の可能性のある「バンド」が検出された。これは、明らかに「証拠の捏造」である。「飯塚事件」で不可解なのは、目撃者の「異常なまでの詳細な点を網羅した証言」である。目撃者の「供述調書」が取られたのが、3月9日である。しかし、福岡県警は、3月9日以前に何回も、久間三千年の車を調べている。つまり、目撃者の詳細な証言は、福岡県警の警察官たちに誘導された可能性が極めて高いことだ。NHK「正義の行方」では、福岡県警の警察官は、インタビューに「久間三千年が今でも真犯人である」と確信をもって答えている。捜査の指揮を取った幹部に到っては、「違法な捜査にならない、際どい捜査」が警察の正しい捜査だと言い切っている。「証拠なき確信にもとづいた捜査」を正当化するのは、狂気の沙汰としか言いようがない。「飯塚事件」に弁護士人生を賭けている岩田務主任弁護人の健闘を私は願うばかりだ。