孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「足利事件」 「DNA型鑑定」を妄信し 「馬鹿面してんなぁ」と暴言を浴びせ アダルトビデオ愛好者を「性犯罪者」にでっち上げた警察の異常な捜査

足利事件の菅谷利和さんの「DNA型鑑定」が間違っていたので、「飯塚事件」の被告久間三千利氏が、当然に死刑執行されたことが、にわかにクローズアップされ始めた。法務省は、「足利事件」と「飯塚事件」が同じ「DNA型鑑定」をなされていて、「足利事件」が再審無罪になると、「飯塚事件」も死刑冤罪であることが発覚するのを恐れ急遽、久間三千利氏を死刑執行にした。法務省に圧力をかけたのは、麻生太郎であることは明白である。「飯塚事件」の弁護団は、今全力で、「死後再審」に賭けている。世論も「飯塚事件」に関心を持ち始めている。「足利事件」は、再審無罪となったが、この過ちを警察が反省して、何故菅谷利和さんを真犯人にでっち上げたかを検証しない限り、同じ過ちを繰り返すだろう。足利事件は、1990年5月12日に栃木県で発生した。父親と一緒にパチンコ店に来ていた女児が、パチンコ店から約600m離れた渡良瀬川で、扼殺死体となって発見された。栃木県は、「わいせつ目的」の誘拐殺人事件として捜査を開始した。1年半後の1991年に、幼稚園バス運転手の菅谷利和さんが、任意同行を求められて、栃木県警で取調べを受けた。そして、14時間後に犯行を認めた。警察の取り調べにおいて、菅谷利和さんは、「馬鹿面せてんなぁ」などの暴言を浴びせるなどして精神的に追い詰められて、虚偽の自白をしてしまう。警察は、1年半かけて、菅谷利和さんを内偵捜査して、付け回していた。菅谷利和さんを犯人した最大の原因は、女児の下着に付着していた精液と、菅谷利和さんの「DNA型鑑定」が一致したことだ。また、菅谷利和さんは、週末に借家を借りていて、その家には、数多くの「アダルトビデオ」があったことが、「性犯罪者」に仕立てあげられる原因にもなった。菅谷利和さんを「小児性愛者」と精神鑑定したのは、タカ派で有名な福島章である。福島章は、メディアの御用聞きのような精神科医で、かなりデタラメな「精神鑑定」をしていて、その功罪は大きい。菅谷利和さんには、犯行当時に買い物をしたなどの「アリバイ」もあった。また、警察がでっち上げた、「女児を自転車に載せて、渡良瀬川河川敷を走った」という自白も、検証の結果、不自然である点が判明した。2010年に宇都宮地裁は、菅谷利和さんに「再審無罪判決」を下す。菅谷利和さんの「身の潔白」は、「DNA型鑑定」が決め手となった。もし、「DNA型鑑定」の過ちが弁護団によって、解明されていなければ、菅谷利和さんの「冤罪」は明らかにならず、「真犯人」として、汚名を着せられたままであったろう。菅谷利和さんは、次のように言う「どんなに情けない人生だったとしても、それを警察が握りつぶしていいはずがありません。真面目に働いていた仕事を、警察によって奪わる理由にもなりません。無理やり自白させて、ロリコンに仕立てあげていいはずがありません。まして、何年も刑務所にぶち込んでいいはずがありません」と。菅谷利和さんの悲痛な叫びなど「警察組織」は聞く耳を持たないだろう。これでは、「冤罪事件」は根絶しないのも当然だ。