孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

恵庭OL殺人事件 「三角関係のもつれから女の嫉妬で新しい恋人を殺害する」 「警察のでっち上げストーリー」はあまりにも陳腐である

恵庭OL殺人事件という2000年に発生した事件は、非常に冤罪の可能性が高い。恵庭OL殺人事件は、2000年3月17日の早朝北海道恵庭市の農道で若い女性の焼死体が発見されて、大越美奈子さんが逮捕された。大越美奈子さんは、殺害された女性と同じ会社で働く同僚であり、女性が付き合っている彼氏の「元カノ」であった。大越美奈子さんと殺された女性の彼氏の関係がぎこちなくった直ぐ後に、彼氏は殺害された女性と交際し始めた。大越美奈子さんが、事件前日に灯油10リットルを購入していたこと。そして、数日前から被害者の女性に「多数回の無言電話」を繰り返し掛けていたことが判明した。その結果警察は、「三角関係のもつれから女の嫉妬による殺人」というあまりにも陳腐な「でっち上げストーリ」で大越美奈子さんを逮捕した。2003年3月31日に、札幌高裁は懲役16年の有罪判決を下した。2006年9月25日に、最高裁の上告棄却により、有罪が確定して、大越美奈子さんは刑務所に16年間服役する。出所後、再審請求を求めて争っているが、第2次再審請求も棄却されている。確かに「多数回の無言電話」を掛けていたが、その程度のことで「殺人」にまで発展するのは「論理の飛躍」も甚だしい。大越美奈子さんが所持していた「灯油10リットル」による「燃焼実験」の結果によると、「被害者の女性の遺体が体重9キログラムの減少した」という事実に合理的な疑いが生じる。また、大越美奈子さんには、「アリバイ」があった。大越美奈子さんが、ガソリンを給油した時間が、「午後11時30分43秒」であると弁護団の調べで判明した。しかし、検察は、故意に「午後11時36分ころ」と給油した時間を主張する。つまり、「給油時間」が遅ければ遅いほど、大越美奈子さんが被害者の女性を殺害して、給油所まで到着することができると事実を曲解した訳である。また、控訴審判決も「死体の焼損開始は、遅くとも午後11時5分ころであり、法定速度を超えて殺害現場から給油所まで20分もあれば到着できるから、アリバイは成立しない」と判示した。「デタラメな事実認定」以外の何物でもない。「恵庭OL殺人事件」では、大越美奈子さんよりも「疑わしい男たち」がいた。しかし、警察は、その線で捜査することを放棄した。「三角関係のもつれから女の嫉妬で新しい恋人を殺害する」という「警察のでっち上げストーリー」はあまりにも陳腐であるにも関わらず、裁判所までもが、容認して大越美奈子さんを犯人と断定した。「状況証拠」だけで無辜の人間を有罪と決めつける「日本の刑事司法」が、一向に改善されないのが現状ではないだろうか。