孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

小学校6年間 不登校であった彼 「いじめ」が原因でもない「漠然とした理由」で長期欠席 おそらく今も「ひきこもり」か「人生が上手くいっていない」ような気がする 

小学校6年間ずっと、「不登校」であった同級生がいた。いじめられていた訳でもない。おそらく、「教室という空間」が怖いという一種の強迫性障害であったのではないかと私は考える。彼に対しては、同級生も理解を示していたような記憶がある。もう30年前の事なので、記憶が定かでない部分も多い。昔の不登校には、こうした「漠然とした不安」が原因というパターンが多かった。無理矢理、学校に行かせるという強引な手段を取ることが当たり前とされていた。「戸塚ヨットスクール」などその最たるものだろう。しかし、子供の自主性を尊重すれば、やがて「不登校」は解決した。戸塚ヨットスクールが悪いのは、すべてを「甘え」として、徹底的に「しごく」ことによって、子供がたくましくなるという「単純極まりない思考」に基づいていたことだ。戸塚孝を擁護する知識人も少なからず存在した。確かに「不登校の子供」は、メンタルが弱いが、それだけで解決する話ではない。小学校6年間ずっと不登校であった彼とは、中学で別れることになった。私が「私立中学」に入学して、公立に進学する子供たちとは進路を別にしたからだ。「私立中学」に入学したことによって、私自身の人生も「歯車」が狂い始めた。そのことについては、また別の機会について書きたい。彼の母親が、精神的におかしくなったという噂を風の便りに聞いたことがある。「自分の子供の行先」を心配すれば、正常でいられなく当然であると思う。ずっと「不登校」を続けても、何か白のきっかけで、立ち直って、社会生活を送れるようになるケースもある。しかし、「不登校」から「ひきこもり」へと移行するのが大半ではないだろうか。特に「いじめ」によって「不登校」になった場合。「いじめ」は、子供の心に「消えないトラウマ」を残す。「トラウマ治療」については、精神医学の世界で最も難しいテーマであるという。薬物治療が功を奏さない。やはり、「トラウマ」を解消するのは、「人のやさしさ」ではないだろか。小学校6年間「不登校」であった彼は、今も「ひきこもり」か「社会生活」が上手く行っていない気がしてならない。