孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

最後のアウトロー グリコ森永重要参考人M 「キツネ目の男」 宮崎学氏 元「共産員」 あかつき行動隊 マルクス主義に心振えた 警察組織を批判するのは「天才芸」 私の「こころの師」だ!

宮崎学氏が亡くなって、1年半以上が経過した。しかし、宮崎学氏を追悼する「メディア媒体」が全くなかった。「紙の爆弾」「週刊金曜日」「月刊創」など、私が日頃愛読している雑誌も一切宮崎学氏の死については触れなかった。生前の宮崎学氏の業績は、非常に大きいものである。氏を一躍有名にしたのは、「突破者」と言う本がベストセラ―になったことによる。「グリコ・森永事件」では、警察組織から重要参考人Mとして取り調べられた経験もあったが、これは盟友である元読売新聞記者の大谷昭宏氏との「ネタ」みたいな部分がある。真犯人の「モンタージュ」と似ているというが、全く違っているうえに、「完全なアリバイ」があった。宮崎学氏は、一貫して「警察組織」を批判し続け、ある種の「ライフワーク」となった。宮崎学氏の「警察批判」は、舌鋒鋭く、あまりにも過激過ぎた。そのうえ、「感覚的」に批判するのではなくて、「徹底的な取材」に裏打ちされたものであったがために説得力があった。宮崎学氏は、早稲田大に入学して、「共産党」に入党する。そして、「あかつき行動隊」とリーダーとして大活躍する。その当時の学生運動をする者にとって、共産党は人気がなかった。しかし、宮崎学氏は、「共産党」こそ「非合法の反権力組織」であると確信したと述懐しておられる。全く、私も同意だ。「革マル」「中核派」などより、「共産党」は、戦前から「国家権力」と対峙してきた歴史がある。やはり「共産党」こそ「本家本元」である。宮崎学氏は、「マルクス主義」に心振えたという。小林多喜二の「蟹工船」を読むほど「純粋」「真面目」であったことを物語っている。宮崎学氏は、「共産党」から離れて、その後「同和問題」を巡って、「共産党」と見解を異にして、火花を散らす。「共産党」は、「同和利権」を強調して、「部落解放同盟」を徹底的に批判する。一方、宮崎学氏は、「部落解放同盟」を支持する。私は、「共産党」の方が正しいと考えている。やはり、「同和利権」がよって様々な「弊害」を生んだことは紛れもない事実だ。メディアが、宮崎学氏の死に触れなかったのは、生前に「工藤会」を擁護していたことが最大の原因である。「やくざ」の息子として生まれた宮崎学氏にとって、「やくざ」に対して「ある種の美化された任侠像」は生涯消えることがなかったのだろう。いずれにしても「警察組織」を痛快に批判し続けた宮崎学氏は、私の「こころの師」だ。