孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「知的障害者施設の建設」に反対する人たち 渡辺裕之と原日出子夫妻も「反対集会」に参加 「地価が下がる」と言う理由だけではなく 「障害者を汚い」ものと見做す「差別と偏見」以外の何物でもない

2019年に横浜市で「知的障害者施設」の建設に地域住民からの反対の声が上がった。その地域住民の反対集会に俳優の渡辺裕之原日出子夫妻が参加したことを週刊女性が報じたが、あまり話題にならなかった。この地域に住む人間は、富裕層が多い。そうした土地に「知的障害者施設」が建設されると、近くに学校があって、子供たちが登下校する際に心配であるという理由らしい。しかし、「知的障害者」が、子供たちに危害を加えるはずがないのは統計的にも明らかである。住民が反対するのは、「自分たちが住む高級住宅街」に「障害者のような汚い人間」が入り込んで来ることが気にくわないだけなのだ。また障害者施設が完成されることによって、地価が下がることをも気にしている。こうした「障害者施設の建設」に反対する事例は昔からあった。今に始まったことではなく、「古くて、新しい問題」であるにも関わらず、あまり議論されてこなかった。本当はこうした問題こそ「バリバラ」というNHKの障害者番組で取り上げて議論するべきなのだが。「バリバラ」と言う番組は、一見して「既成の障害者観」に風穴を開けたと一部有識者から大絶賛されている。「障害者も健常者と同じ汚い所を持った一人の人間」と言うコンセプトが「バリバラ」の売りである。そのため、障害者に対して、不必要なまでに露悪さを表出させている。そのことが逆に「新な障害者差別」を生んでいる。はっきり言って、「バリバラ」のやっていることは、「障害者を見せ物」にしているだけに過ぎない。「障害者」が、ハンディキャップを乗り越えて、何かを成し遂げることに私たちが感動しても、それは「差別」でも何でもないことだと私は考えている。「障害者施設の建設」に反対する人の中には、「世間では良い人」と言われている人が存在することに、私は「問題の核心」があるように思えてならない。渡辺裕之原日出子夫妻も悪い噂がなかったことが良い例である。普段は、「善人」であっても、「障害者は自分たちとは違うもの」という「差別と偏見」があることは拭い去れない。また「障害者は汚いもの」という「優性思想」を持った人も多いのも事実。「障害者を差別している自分に気付く」ことが解決の一歩であると思うが、なかなかそうはいかないのが現実だ。