孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

西原理恵子 毒親 一方的に鴨志田ひなの告発が正しいとされているが? 不幸な家庭環境で育ち アル中の夫を献身的に支え 根本的には悪い人間ではないので非常に残念 

西原理恵子が娘の鴨志田ひなから「毒親」を告発された。そしてその反論をした。鴨志田ひなの告発が事実としたならば、とんでもないことである。しかし、母と娘の関係は非常に複雑なものであり、私は西原理恵子を絶対悪として断罪することに躊躇してしまう。西原理恵子に対して、良い印象を持っていたからだ。高須院長と言う胡散臭い人間と結婚した点を除いて。西原理恵子は高知の田舎で複雑な家庭環境に育つ。不遇な境遇に負けず、上京して漫画家の道を志す。怪しげな店でアルバイトしながら、必死で原稿を書き、確固たる地位を築く。西原理恵子鴨志田穣というアル中のカメラマンと結婚する。鴨志田穣は癌になっても、酒を飲むほどのアル中であった。それでも西原理恵子は、献身的に夫の闘病を支えて、最期を看取る。鴨志田穣が書いた本のなかに、「妻の西原理恵子がそっとやさしく手を握った」という記述がある。私はこのエピソードが嘘であるとは思えないのだ。西原理恵子は、一見して「すれっからし」「態度がデカい女」に見える。しかしそうした姿は、「露悪的」に世間に向けて演出しているようにしか見えないのだ。本当の西原理恵子と言う人間は非常に繊細でガラス細工のような神経の持ち主ではないかと私は思えてならないのだ。また、息子を猫可愛がりしてと言われるが、若くして亡くなった夫である鴨志田穣に対する想いが強いからである。西原理恵子は漫画が上手い訳ではない。技巧よりも、味わい深さで読者を惹きつけるのである。やはり西原理恵子の「人間味」が漫画の中に滲み出ているのではないだろうか。その点において、赤塚不二夫らと同種の匂いがしてならない。「毒親」という言葉が安易に使われ始めたが、精神医学的な見地で検証されたのか果たして疑問である。子供をダメにしてしまう親は様々な形を取る。一概に「毒親」を類型化できない。一見して「正しい親」「模範的な親」。私の両親などその典型である。そうした親の方が、子供をダメにしている場合も多いのだ。西原理恵子が一方的に糾弾されていることに私は違和感を感じてならない。