唐十郎の死の死をメディアはこぞって悼んでいる。
状況劇場という旧来の「新劇」に風穴を開けた演技人として。
ただ、状況劇場に在籍している役者が必ずしも卓越した演技をするとは限らない。
テレビドラマに出演しても、冴えない演技しかできない者も多い。
「演技論」を語る連中に限って、映画やドラマではパッとしない。
唐十郎がパリ人肉事件の佐川一政をモデルにして「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞した。
佐川一政は女性を殺害して、性行為をした。
しかし心身喪失で罪を逃れた。
こうした人間をモデルの小説を書くことは倫理的に問題である。
唐十郎は、演技が下手である。
むしろ妻の李麗仙の方が演技が卓越している。