孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

テレビドラマの再放送

2時間ドラマの再放送が、くだらさ過ぎて見る気がしない。シリーズものばかりであること。大半が、平成以降に制作されていること。昭和50年代のフイルムで撮られたドラマを再放送しないという不文律でもあるのだろうか。初期の火曜サスペンスは、非常に質の高い、大人の鑑賞に耐え得るドラマである。何故なら名だたる映画監督が、演出していたからだと思う。ラストに流れる岩崎宏美の聖母たちララバイが、見終わった後の余韻を残す効果を果たしていた。貞永方久恩地日出夫村川透工藤栄一といった錚々たる面々で、今では到底考えられない。フイルムで撮影されたドラマは、役者の緊張感が画面からにじみ出てしまう。また、映像の質感のようなものが、ビデオ撮りよりはるかに捉えられる。何故シリーズものを連作するようになったのだろうか。おそらく視聴率を稼げるからではないかと思う。視聴者も、シリアスで重厚なドラマより、軽薄で、笑えるドラマを求めるようになった。火曜サスペンスの端役には、多くの新劇人たちが、出演した。踊る大捜査線で一躍売れっ子になった、北村総一朗氏もその中の一人である。演出、シナリオ,役者、すべてが、完成されたドラマを見ることが出来ないのは非常に残念である。