孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「町中華でやろうぜ」と玉袋筋太郎

月曜日の11時にBSーTBSで放送されている、「町中華でやろうぜ」とういう番組が、マイブームである。吉田類の「酒場放浪記」の後に、この番組とういうラインナップとういうのは、意図的なものであろう。玉袋筋太郎高田秋、坂ノ上茜といった面々が、町中華をレポートするのだが、単なるグルメ番組と一線を画する。昭和ノスタルジーを感じさせるお店ばかり。値段も格段に安い。そしてこの番組の見所は、玉袋筋太郎の一人芸に尽きる。男の義務教育633と言ってビールを飲むセンスは、非常に良い。私は、関西に住んでいるので、玉袋筋太郎をあまりテレビやラジオで見かけることはない。おそらく、関西の芸能界とは、相性が悪いように思う。がらっぱち、やさぐれ、そういったイメージを持つ人は、芸能人の本質が何も分かっていない。玉袋筋太郎は、正当派の江戸の芸風を受け継いでいる。含羞と言ったら相応しいのか。べたべたしていない、あさっりとした、それでいて、他人を気遣うやさしさのようなもの。社会的に地位が高いとか、お金持ちとか、そういった権威を嫌う所がある。最近の芸能界を見渡して、純然たる芸人と呼べる資格のある者が、幾人いるだろうか。吉本興行の先輩後輩の内輪ネタを公共の電波で流して、笑いを取ろうとする。「芸」をなめ切っている。また、有名になりたいがために、何故お金を払って、タレント養成スクールみたいな所に行く必要があるのか。知らないうちに、芸能界に足を突っ込んでいた。以前の芸人たちは、そうでなかったか。「存在自体で、人を笑わせる」凄みのある、芸人が、ほとんどいなくなった。玉袋筋太郎といえば、「スナック」を外せない。自分で「スナック」を開店するほどの熱の入り。「スナック」という時代錯誤な物にこだわるのも、この人らしい。父親が、自殺して、姉夫婦と確執があるというのは、普段の明るさからは、想像できないことである。そうした暗い過去を隠さずに公に語ること自体、勇気のいることではないだろうか。玉袋筋太郎は、まだまだ可能性があり、新境地を開く芸人であることに間違いない。