孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

西成・「泥棒市」で向精神薬が売買されている記事について

文春オンラインが、西成区の路上で、睡眠薬ハルシオン精神安定剤デパスが、路上で売買されていると報道した。このネタ元は、「西成で生きるこの街14人の素顔」花田庚彦著、彩図社である。記事によると、精神科に通院している生活保護受給者が、医者で処方された、薬を転売していると書かれている。こうした問題は、今に始まったことではない。以前から、生活保護受給者が、そうしたことを日常的にやっているような間違った報道がなされている。確かに、過去に同じことをして逮捕されている不届き者がいる。ほとんどの人は、犯罪に手を染めるようなことはしていない。事実誤認で、偏見と差別を生む報道は、修正されるべきである。記事では、男の次のような言葉を引用している「大阪では、みんな生活保護、ボートして、酒のんで、パチンコ、みんなそれだけしても金が欲しい、だから生活保護、だから病院でタダで仕入れしてくる、それを売るわけですよ」と。西成=生活保護=犯罪といった安易なイメージが、いまだ払拭されないのは、こうした報道によるものだと思う。以前、テレビの深夜番組でホリエモンこと、堀江貴文が、生活保護受給者は、処方薬を、転売して、小遣い稼ぎをしているような発言をしていたが、とんどもない差別意識の持ち主である。このような人間が、いまだ、自己啓発の本を書いて、文化人として活躍しているのは、はなはだ疑問である。「西成で生きるこの街14人の素顔」以外にも、「ルポ西成七十八日間ドヤ生活」国友公司彩図社など西成関係の書籍が結構売れている。それだけに、西成とういう場所に関心があるのだろう。以前、テレビ番組のアメトークで、お笑い芸人の「ソノヘンノ女」のともさんが、西成高校についての発言が問題視された。荒れている学校を誇張してたことが、差別問題にまで発展してしまった。今度は、逆に、NHKの「逆転人生」で、西成高校が取り上げられた。貧困の連鎖を断ち切るために、教師が、生徒を全面的に支えて、就職につなげていくといった内容であった。あまりにも、美化していて、都合の悪い部分を隠蔽すしている気がした。西成について、報道すると、どうしても、両極端に陥りがちである。治安が悪すぎるか、クリーンな部分を強調するか、という二者択一になってしまう。メディアは、視聴者に、余計なバイアスが掛らない報道をするべきである。