明石市市長の泉房穂氏と兵庫県知事の斎藤元彦氏が険悪な関係にあるようだ。泉房穂市長は、「明石公園の樹木をあれほどたくさん切るなんて、切りすぎや、県立なので、管轄は、兵庫県なので、明石市長の権限はないが、あまりにもひどい切り方なので声をあげた」と憤慨する。また、市民も不気味な印象を持っている。斎藤元彦知事と、電話連絡がつかない理由を、泉房穂市長は、次のように語っている、「斎藤知事が、就任して間もない昨年9月17日に、兵庫県下の市長や町長と意見交換する、市長談話会が設定された。しかし、朝9時に担当課長にキャンセルのメールが届いた。私は、斎藤知事の携帯電話に連絡し、メールだけのキャンセルはないでしょう。市長や町長は、この日のためにやってくるのだから。やむを得ない事情があるなら、知事名で書面を出すべきでしょうと苦言を呈した。すると、1時間後に書面が、斎藤知事の名前で届き、それ以降、斎藤知事の携帯に電話をかけても通じなくなった」。泉房穂市長といえば、部下に激しい言葉で𠮟責する有様が、パワハラのごとく報道された。しかし、泉房穂市長ほど、市政に情熱を傾ける、市長が全国の地方自治団体にどれだけ存在するだろうか。大半の市長は、自己保身と政治のしがらみで動いているのような気がしてならない。斎藤元彦県知事は、まだ44歳と若く、東京大学を卒業した、典型的なキャリア官僚である。日本維新の会と自民党による異例の共闘で、知事に当選した。そして、総務省から、大阪府の財政課長として、出向していた過去もある。大阪府と兵庫県の連絡会議では、吉村洋文知事のベースで進み、吉村知事が、兵庫県の副知事に対して、大阪府との連携を進める組織をつくるのかと直接確認すると、兵庫県の副知事は、「素晴らしい」「まったくその通り」などと吉村知事の発言を褒めちぎった。維新の会の勢いがとどまることを知らない。兵庫県まで、維新の会に毒されてしまうのは許し難い。明石市長の泉房穂には、激しい行動で維新の会と対峙して戴きたい。