孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

NHK「ファミリーヒストリー」芸能人の先祖自慢して何になるのか? 先祖が誰よりも当人の実力の方が大切ではないのかと思う

NHKで放送されている「ファミリーヒストリー」という番組がある。どうしてこんなくだらない番組が人気があるのか疑問で仕方がない。この番組の趣旨は、芸能人の先祖を探していくものである。そんなに、簡単に先祖を突き止めることができるのだろうか。菩提寺や人別帳を、番組ディレクタが丹念に調べていくらしい。しかし、鳥越俊太郎の回では、18代目の当主である鳥越光から、家系図が間違っているとの抗議を受けている。こうしたことは、必然的に起こり得ると思う。余程の由緒ある家系でないと、はっきりとした家系図やそれを証明するものが、手元の残っていないケースが多いのではないだろうか。この「ファミリーヒストリー」で恩恵を受けるのは芸能人である。最近では、いとうあさこがその最たるものである。父方の祖父は、明治期に東京駅などの煉瓦建築を支えた大人物と出会い、養子になるとその背中を追って努力して、東京大学を卒業して大手銀行に入行して活躍した。一方、母方の曽祖父は、貧乏暮らしの中で、発明に没頭して、こんにゃくを使って、船を創ったほどの発明家。要するに、いとうあさこの先祖は、名門で頭が良いと言うだけの話である。19歳で、家出をして、その後、お笑いの世界で人生を切り開いてきた、いとうあさこの意思の強さが先祖譲りだと無理矢理こじつけるのはいかがなものかと思う。別に、いとうあさこが嫌いではないが。「ファミリーヒストリー」的なものが一般の視聴者に受けるのは、「自分の先祖」も「由緒ある家柄」ではないかと期待できるからだと思う。また実際に、「自分の家柄」をやたら自慢する人も現実には多い。芸能界は、「在日」や「部落」出身という厳しい問題に対して「ファミリーヒストリー」の制作者たちはどのように考えているのだろうか。特に「在日」であることを隠して、芸能活動を続けている芸能人が大半である。自ら「在日」であることを公表している芸能人はこぐわずかである。そうした芸能人に対して「ファミリーヒストリー」という番組は失礼なことをしているように思えてならない。