孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

長渕剛 「外国人に土地を売らないで」何時から「愛国者」になり果てたのか?「長渕キック」の打撃力はいかほどのものだろうか?

長渕剛が、レグサムホールで行われたコンサートのツアーリポートを公開して、物議を醸している。その発言は、「今日は、たくさんの国旗の左右に揺れて本当にきれい。だから、これ以上外国人には土地を売らないでほしい。僕たちの生きているこの日本、僕たちの敬愛するこの国は、今は、おかしいです。」と問いかけた。そして、「僕は、政治家じゃないから、政治のことは分からないけど、だけど、おかしいって感じることができる。マスコミに流されないで、僕も自分の感性を信じて、正しいことは、一つしかありません。もう一度、僕は、立ち上がるんだ、一緒に立ち上がろう」と語りかけると、観客から盛大な拍手が送られた。長渕剛が、言いたいのは、「北海道の土地が、中国人に買い占められている」ということのようだ。この発言を大絶賛したのは、やはり同じような思想を持つ、ほんこんである。長渕剛「ウオッチャー」としての私が残念に思うことは、長渕剛が、最も光り輝いていた頃の彼を、もう見られないということだ。長渕剛は、カリスマ性があることは確かである。「とんぼ」「しゃぼん玉」「英二」といった一連のドラマでの長渕剛は、「弱者を切り捨てていく世の中が悪い」と社会に対して、怒りの炎を燃やし続けた。「とんぼ」での最終回、やくざに刺され、血まみれになって、タバコを吸うシーンは「長渕ドラマ」の真骨頂であり、多くの若者を魅了した。1980年代バブル景気に浮かれている人に向かって、投げかけた、反体制的なドラマは、強烈な印象を与え、テレビ史上に残ることは間違いないだろう。しかし、長渕剛は、転向する。極真空手をやり、体を鍛え始めた頃から方向性が変わり、今一つ役者としての魅力を感じなくなった。自身の肉体への過剰なコンプレックがゆえに、「マッチョ」に羨望するというのは、ある種三島由紀夫的でもあるが。2020年に公開された「太陽の家」という映画は、長渕剛が、20年ぶりに主演する映画であったが、面白くなく、話題にもならなかった。役者としては、大成しなかった証しではないだろうか。やはり、瘦せっぽちの体で、「長渕キック」をかます長渕剛が最も魅力的だったと思えてならない。