孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

大阪府警八尾署の警察官 末期がんの容疑者に「殺しても良い」と思わせる拳銃の発砲をして死亡させる 仲間に好かれて祖母に優しい一面があった 警察組織は前科のある人間なら何をしても良いという「狂気の集団」である

大阪府八尾市で1月盗難車を運転中、パトカーや周囲の車に衝突するなどして暴走し、大阪府警八尾署員による発砲で死亡した石橋健太容疑者41歳につて、大阪府警は、2日殺人未遂や覚醒剤取締法違反などの容疑で、容疑者死亡のまま書類送検した。事件は、1月13日に発生した。不審な車を発見した八尾署の警察官が、石橋容疑者に職務質問した。しかし、石橋健太容疑者は、それに応じず、パトカーに衝突した。そのため、警察官たちは、石橋健太容疑者が乗る盗難車を挟むように、2発ずつ計4発発砲して、3発が石橋健太容疑者に命中した。石橋健太容疑者は、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕されたが、右脇腹を撃たれたことが致命傷になり、搬送先の病院で死亡した。友人は、警察官たちが拳銃を発砲させた時の状況を次のように語っている「健太の車の前には、信号待ちのトラックがあり、前後両方とも車を動かせない状態にあった」「警察官たちは、まるで健太を殺してもいいつもりで撃ったとしか思えない」と。友人が話しているように八尾署の警察官たちの発砲は、疑問を感じさせて当然である。通常、一撃目は、威嚇射撃で、それに従わない場合に2発目を発射させるのが妥当である。しかし、八尾署の警察官たちは、1発目から4発目まで連続して、「何のためらいもなく」発砲している。それにもかかわらず、職務遂行に問題はなかったと大阪府警は主張している。亡くなった石橋健太容疑者は、友人によると、やんちゃで暴力団に所属していたこともあった。しかし、地元に住む祖母にお土産を持って頻繁に訪れるなど「優しい」一面があったという。石橋健太容疑者は、覚醒剤法違反で、徳島刑務所に服役した。そして友人たちと再会する。しかし、石橋健太容疑者は、やつれていて、「体のどこかが悪いのではないか」と心配した友人は病院に連れていく。その結果、石橋健太容疑者は、「悪性リンパ腫」で「ステージ4の末期がん」であると診断された。友人たちは、石橋健太容疑者の「治療費」を仲間うちで集めて、「抗がん剤治療」を進めていた。石橋健太容疑者は、「前科」もあり、反社会的な人間である。しかし、友人たちからも慕われて、自分の祖母想いでもあった。そんな人間だからといって、警察官たちは、行き過ぎた「実行力」の行使を遂行しても良いのだろうか。まして、石橋健太容疑者は、「ステージ4の末期がん」を患っていた。職務質問において、警察官たちは、相手が「素行不良の人間」もしくは「前科もの」であるならば、多少の行き過ぎた実行力行使は許されて当然と思い上がった考えを持っている。この種の事件が根絶することはない。警察官の人権侵害を訴える「付審判請求」も実質的には形骸化していると言っても過言ではない。特別公務員暴行陵虐致傷罪ならびに特別公務員暴行陵虐致死罪で、不法行為をした警察官を告訴しても、ほとんど裁判では無罪になる。何故ならば、「警察組織」は、全力で、不法行為をした警察官を守ろうとする。そして、裁判所も、警察組織が、「国家の安寧秩序」を維持するためなら、行きすぎた権力行使を黙認するという「コンセンサス」を持っているからだ。こうした司法にメスを入れる「正義感の強い」裁判官が少しでも増えない限り、何時まで経っても、警察官の一般市民への人権侵害は消滅しないだろう。石橋健太容疑者の母親は、「殺すことないやろ。何発も撃つ必要があったんか」と言って、泣き崩れながら目の前の警察官に訴えたという。息子を殺された石橋健太容疑者の母親の心情は察するに余りある。一人の前科者の命など、虫けらのように殺しても良いと考えている「警察組織」を、私は絶対に許せない。