孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「真剣十代しゃべり場」 今の10代後半のガキとは思えない 既に「完成されてしまった」子がいるのには驚いてしまった 

「真剣十代しゃべり場」というNHKの番組がある。10代後半の子供たちが、あるテーマを巡って議論し合う番組で、2000年から開始し、不定期に放送されている。「意識高い系のウザい子供」ばかり出演するイメージが私の中であった。というのは、2000年頃に私の知り合いの娘さんが、「しゃべり場」に出演したからだ。ちょうど、2000年に私は大学に入学して、19歳であった。その知り合いの娘さんは、私より3歳ぐらい下で、ちょうど地方の高校生の代表のように出演していた。母親と「しゃべり場」に出演した娘は、「自信過剰で、自己顕示欲が強く、大勢の前でも、臆することなく話すタイプ」であり、あまり良い印象を持っていなかった。十代で、「まだ人生経験が浅い者が、テレビカメラの前でしたり顔で語る」ことに私は違和感を感じた。それ以来、「真剣十代しゃべり場」を見ることはなかった。しかし、先日放送された、「多様性」について論じあう回は、最初から最後まで見てしまった。「多様性」と掲げとけば、取り合えず、「建前として、波風が立たない」という趣旨の発言をする子供がいた。全くその通りである。この子は、「多様性を掲げる社会の欺瞞」に真剣に怒っているのである。また、「他者からの承認など、どうでも良いことで、自分がどう納得して生きるかが大事」という趣旨の発言をした子供もいた。とにかく、発言が鋭いのには驚いてしまった。その辺の繁華街を歩いている十代の子供たちでは、ここまで「レベルの高いこと」を誰にでも分かるように、「理路整然」と話せないだろう。番組を制作する側も、「見所のある子供」を選んでいるのだと思う。今の子供たちは、基本的にSNSに支配されて、自分の頭で物事を考えることができない。また、他者と同じでなければならないという「同調圧力」がますます強くなってきた。ある子供は、「自分が意見を言っても、否定されない」「真正面から人とぶつかり合うことがない」ことが不満と言っていた。大人顔負けで、既に、「完成されてしまった子供」がいることに私は驚いてしまった。