孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「相棒」の内村完爾役 片桐竜次さんが「長い芸能生活」で 始めての主演を演じた「映画」 「激シブ」で「格好良い」 やはり「どんな端役」でも真剣に演じてきた「人生の年輪」が功を奏した

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片桐竜次さんと言えば、水谷豊主演の大人気シリーズ「相棒」の内村完爾役が有名である。片桐竜次さんは、「ルックスが良い」のに、なかなか「芸能界」で売れない無名時代を過ごした。芸歴は、相当長い。「東映京都撮影所」がやくざ映画を量産している頃かに、片桐竜次さんは、大部屋の俳優として役者生活をスタートした。若い頃の片桐竜次さんの「ルックス」は、端正で、ニューフェイス東映に入ってもおかしくないほどであった。しかし、片桐竜次さんは、ほとんど映画の画面を凝視しないと分からないほどの「端役」を演じる続ける。「東映映画株式会社」は、鶴田浩二高倉健菅原文太という「大スター」が重宝されて、「大部屋の役者」の扱いは酷いものでああった。それでも、片桐竜次さんは、どんな「端役」でも懸命に演じ続けた。80年代に入ると、松田優作に気に入られて、「探偵物語」に度々出演した。「探偵物語」の準レギュラーと言っても過言ではない。松田優作という人間は、「人を見る眼」があった。「演技」に対して真摯な姿勢を持った人間とそうでない人間を見極めた。そのため、「デタラメなこと」「適当な演技をする」役者を許せなかったのだろう。だから、「撮影現場」でトラブルを起こした。一方、「演技」に真摯な役者を徹底的に愛した。若くして亡くなった金子正次などはその最たる人だ。金子正次は、「竜二」という映画の主役を演じた後に34歳で亡くなった「伝説の役者」で今もファンが多い。松田優作は、金子正次が死ぬ瞬間に枕元で、「死ぬな!」と叫んだという逸話が残っているほど。片桐竜次さんも松田優作に愛されたのは、やはり「役者としての情熱」「演技に対する真摯さ」「人間としての幅が広い」ということに尽きる。片桐竜次さんが、70歳前に初めて映画の主役を演じた。映画のタイトルは、「キリマンジャロは遠く」である。筋書きは、到って単純な「ハードボイルドもの」である。しかし、片桐竜次さんの「演技」が物凄く良いのだ。「男の色気」が炸裂していて、若造では決して出せない「味」がある。やはり、どんな「端役」でも真剣に演じてきた「人生の年輪」が功を奏したと私は思う。