孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

気の狂った殿様 変質者 知能犯 悪役を演じたら 日本一上手な菅貫太郎さん 不慮の事故で亡くなられて30年近く 本人は「知性派」で「誠実な人」 今の「芸能界」にこういう逸材がいない!

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菅貫太郎と言う俳優さんがかつていた。30年近く前に交通事故で亡くなられた。その時に「新聞の訃報欄」を小学校高学年であった私が見た記憶を今でも忘れられない。私は、このブログで書いているように、毎朝「喫茶店」で各紙を40分かけて、読み込む。当然、「訃報欄」もチエックしている。小学校の頃は、新聞の「テレビ欄」しか見なかった。何故、偶然にも「訃報欄」に菅貫太郎さんの死を見たのだろうか。どうも「交通事故」というのが、後々私の中で「人間の不幸」の一つであると確信するようになった。私が尊敬する「お医者さん」も交通事故で、車椅子生活を余儀なくされて、人生の方向転換されて、「前向き」に生きようとしたが、持病が悪化して40歳にならずして亡くなった。そのことについては、また別の機会に論じたい。菅貫太郎さんは、「俳優座」の出身である。「俳優座」の何期生かが、ある種の「俳優のステイタス」になっている。例えば、俳優座15期生は、錚々たる面々がいる。原田芳雄夏八木勲地井武男など「渋い演技」をする方々ばかり。菅貫太郎さんは、俳優座の舞台に立ちながら、「映画」「テレビドラマ」の脇役として出演される。特に評論家に印象付けたのは、工藤栄一監督の「13人の刺客」の「気の狂った殿様」の役であろう。以後、「気の狂った殿さま」の役を演じれば、菅貫太郎さんの右に出る役者はいない。工藤栄一監督によれば、「貫太郎も現場で、色々理屈を言うので、私もじゃあ、やって好きに演じてみろ」とアドバイスしたと後に語っておられる。つまり、菅貫太郎さんは、「悪役を演じる」うえで、「哲学」を持っているのだ。人が嫌うような「悪役」を演じることは誰もが敬遠する。特に昔は、「悪役」は、道を歩いているだけで、後ろ指をさされたぐらい、世間の風あたりが強かった。菅貫太郎さんは、生涯「悪役」を演じ続けた。「私生活」における「本当の自分」よりも「悪役」を演じている時間の方が長かったのではないかと思わせるぐらい。菅貫太郎さんのような「本物の役者」はもう出てこないだろう。