私はかつて智辯和歌山中学に入学した。
親から強制されず、自主的に「中学受験」をした。
この学校、野球の方が有名であるが、かつては「進学実績」が田舎の学校の割には良かった。
中学三年生の時には、希望する者は、「東京大学」を見学にする企画があった。
私も当初は、そうした「一流コース」を志しこの学校に入学した。
ところがである。
国語の「暴力教師」に私は目を付けられた。
こいつは、「俺は、ボクシングをやっている。大学時代は、空手部だった」と吹聴して、気に食わない「無抵抗」の子供に「空手の回し蹴り」をするなど「体罰」の域を超えて、刑法上の「暴行罪」に問われるような行為をした。
私がこの教師に目を付けられたのは、私の育ちの良さが、気に食わなかったからだ。
この教師、「私が書いた作文を、些細な文法上の間違いをあげつらって、文章になっていないんねん」などと吐き捨てるようなことがあった。
私は、すっかり勉強する気がなくなった。勉強せずに、空手道場に通ったり趣味の世界に走った。
今考えれば、この学校をやめて、公立高校に再入学すればよかったと後悔している。
しかし、せっかく「中学受験」して、高校も「エスカレート」式に進学できるので、退学しなかった。
昨年、朝日新聞和歌山版でこの教師の名前を見て、私は衝撃を受けた。
「共通テスト」の際に「生徒が合格する」ために、「キットカット」を配ったというのだ。
朝日新聞は本当に「インチキ臭い人間」を称賛する記事を紙面に掲載する。
この「国語の暴力教師」は、現在60歳ぐらいだろう。
智辯和歌山は、こいつを辞めさせずにいた事実を世間の人は知るべきだ。
汚い人間が、法で「罰せられない」。
この世は、「勧善懲悪夢物語」だ。