キダ・タロー先生御年93歳が探偵ナイトスクープにゲスト出演した際に、昔心臓の悪い同級生をいじめていたと言って、涙した。
この日の依頼は、30数年前に、仲が良かった同級生を殴ってしまい、疎遠になった。大人になった今、その同級生に謝りたいというものであった。
自分で直接謝りに行けば良いのであって、要するに「テレビ」に出演したいだけなのである。
探偵が、キダ・タロー先生に話を振って、このエピソードが出てきたという訳である。
キダ・タロー先生は、昔の事を想い出すと同時に心から、この同級生に済まないと思ったのだろう。本物の涙であって、演技ではなかった。
それを探偵は、茶化すことしかできなかった。
こういう時に、キダ・タロー先生にどのような「リアクション」をするかで、芸人としての才覚が問われる。
探偵ナイトスクープの質の低下は目に余る。テレビに出たいアホの素人に番組が占領されてしまった。
もはや「関西の番組」は死に絶えたも同然である。