孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

勝新太郎 逮捕されて 警察署の取り調べ室で 警察官から 「頭の病院 精神病院のこと に行くかおのれは」と脅されても 動じず さすが「昭和のアウトロー俳優」 一方ビートたけしは逮捕を示唆されると震え上がる「何がその男凶暴につき」か!

勝新太郎座頭市の再放送を見ていると、演技、殺陣において素晴らしい。ただ撮影現場ではシナリオに書いていないことを急に勝新太郎が喋るので、並みの役者は困惑した。そのためテレビシリーズの座頭市では、芸達者ばかりが何度も出演している。その面々は、今の芸能界では考えられない個性的で「濃いキャラ」をした俳優たちである。今の芸能界ではそうした「濃いキャラ」をした俳優が皆無になってしまった。テレビドラマの質が落ちたのは、テレビ局のプロデューサーが無能になったこと。そして演出をする監督の力が低下したこと。そして俳優の演技が劣化したことにある。勝新太郎麻薬及び向精神薬取締法違反で逮捕された。それ以前にも「勝プロダクション」のマネージャが薬物使用で逮捕されている。その際に勝新太郎は警察署の取り調べ室において警察官から「頭の病院に行くか、おのれは」と脅されたという逸話はあまりにも有名。頭の病院とは精神病院のことである。警察官にとって、勝新太郎のやっていることなど「まとまな一般市民の振る舞い」などと縁遠いもので、公序良俗を乱すものでしかなかったのであろう。警察官に「人の人情の機微」など分かるはずがない。私はこの勝新太郎の対応を素晴らしいと思うのだ。「芸能人はアウトローであるべき」である。ただ役柄でそう言う役を演じていても、素顔は違うことの方が多い。寅さんを演じた渥美清などは、街である売れていない東京の芸人が「おーい。寅さん」と声を掛けた。すると渥美清は無視を決め込んだという。つまりテレビの役柄のイメージと俳優の私生活は全くの別物であるということだ。そういう点において勝新太郎は公私ともに「アウトロー」であったのだ。一方、ビートたけしがフライデーに襲撃して、警察の取り調べを受けた。その際にビートたけしは警察官から「逮捕を匂わされる」と、震え上がったという。佐高信は、再三ビートたけしを批判するのはそういったビートたけしの虚勢を張った「嘘の姿」にあるのだろう。ビートたけしはその後「その男凶暴につき」を撮って交際的な映画監督として支持される。何が「その男凶暴につき」だと言いたい。やはりその男が本物であるかどうかは、警察署の取り調べ室で警察官に取り囲まれた時に分かるものだ。