孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

セックスワーク論

マルクス主義フェミニズムセックスワーク論」森田成也著とうい本が、出版された。著者は、正当派のマルクス研究者である。読む前から予想できる内容で、新たな知見を与えてくれないと思う。性産業従事者が、搾取されている、あるいは、偏見にされされている、社会的弱者とでも考えているとしたら、時代錯誤も甚だしい。どうして、学者先生は、こうも頭が固いのだろうか。古き時代であれば、「苦界に身を沈める」ということもあった。家が貧しくて、そういった世界でしか生きる術がない。時代劇なんかでも、定番のように描かれている。しかし、現代では、安易な気持ちで、風俗の仕事をしているケースが、大半である。フェミニスト達は、現実を歪曲して、女性の人権が、軽んじられているとういう問題にすり替えてしまう。ホスト狂いで、借金を重ねてしまい、手軽にお金を稼げるから、風俗で働くといった、質の悪い女もいることを何故直視しないのか。また、知的な遅れがあり、自由意志ではなく、騙されて、強制的に働かされているという報告を耳にするようになった。これも根拠が、定かでなく、慎重に検討するべきだ。むしろ哀れなのは、風俗とういう場所でしか、女性と関われない性的弱者の男性である。「電波男」の本田透が、風俗で働いた女のお金が、最終的に、ホストの手元に入る仕組みを指摘したが、全くその通りである。昨年、新型コロナウイルスの持続化給付金などの対象から、性風俗事業者が、外された。おそらく、反社会的勢力との絡みを考慮してのことだと思う。多かれ少なかれ、暴力団あるいはその周辺者が、風俗産業と何らかの関係があるのは、紛れもない事実である。それを憲が、保障する「法の下の平等」に反するとして、裁判を起こすのも、いかがなものかと思う。また、タレントの岡村隆史が深夜のラジオで、次のように発言した。「コロナが終息したら面白いことがあるんですよ、美人さんが、お嬢やります。短時間でお金稼がないと苦しいですから」と。この発言は、女性蔑視とバッシングにさらされた。確かに岡村発言は、公共の電波では、不適切で軽率のそしりは、真逃れない。しかし、寄ってたかってひとりの人間を血祭に上げるような、最近の女性の人権を過剰の重んじる風潮に違和感を覚えてしまう。ジェンーダー平等という価値観は、あまりにも一方通行的で、生身の性について、肉薄出来ていない。