孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

工藤会に死刑判決を手放しに礼賛は疑問 「ケチって火炎瓶」はどうなるのか?

特定危険指定暴力団工藤会」の首領、野村悟被告に死刑判決、ナンバー2の田上不美夫被告に無期懲役の判決が下され、メディアは、警察、司法を必要以上に評価している。漁協組合長射殺、元福岡県警警部銃撃、看護婦刺傷、歯科医刺傷、いずれも、一般市民を標的にしたことは、到底許すことはできない。しかし、判決を聞いて手放しに喜べない後味の悪さが残った。専門家は、物証がないなか、間接証拠だけで死刑判決を下した、刑事訴訟法の観点から、この判決を批判する。しかし、私は、この判決が、「山口組」であれば、違っていたように思えてならない。「工藤会」がいくら危険な組織であれ、九州を根拠地に置くローカル暴力団である。警察がやはり壊滅しなければならないのは、「山口組」そのものである。山口組が、神戸山口組、絆曾と分裂し、抗争が激化し、組織の弱体化を図るというのは、所詮、名目に過ぎないのではないだろうか。山口組の歴史を振り返ってみると、警察が、頂上作戦で、壊滅する機会が何回かあった。しかし、戦後わずかの時期から、現在に至るまで、山口組は、やくざ世界において揺るぎない地位にある。警察は、本気で山口組を壊滅する気など最初からないのではと疑いたくなる。そして、「工藤会」を語る上で、避けて通れないのは、「ケチって火炎瓶」であろう。安倍前首相と「工藤会」のダーティな関係を、ジャーナリストの山岡俊介氏らが、調べ上げたことは、一部の人たちに話題になった。安倍前首相事務所が、反社会的に通じる小山佐市なる地元のブローカーにライバル候補に対する選挙妨害を頼んだ。しかし、安倍前首相は、約束を反故したことに、小山佐市が、「工藤会」系「高野組」に依頼して、安倍前首相の下関の自宅に火炎瓶を投げ入れ、小山佐市は、非現住建造物放火未遂で懲役13年の実刑に問われた。この事件については、まだまだ、許されざることがある。警察、政治家、暴力団が、持ちつ持たれつつの関係にあるというのは、周知の事実である。「工藤会」が、やり過ぎたことは、罰せられて当然であるが、その「工藤会」を利用した安倍前首相含め関係者が、ぬくぬくと生きていることの方が、問題ではないのかと思う。