孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

高知白バイ事件 ブレーキ痕は警察の捏造か? バス運転手片岡晴彦さんを襲ったあまりにも理不尽な仕打ち

2006年、高知県仁淀中学の3年生のお別れ遠足の生徒たちを乗せたバスと、白バイが衝突してた。そして、白バイを運転していた高知県警の警察官が死亡した。所謂、高知白バイ事件。運転手であった片岡晴彦さんは、業務上過失致死罪で、有罪となり加古川刑務所で服役し、現在再審請求を求めている。この事件は、あまりにも不可解な点が多い。一番は、現場に残っていた、「ブレーキ痕」である。白バイが法定速度を遵守していたにもかかわらず、片岡晴彦さんが、白バイを確認する安全配慮義務を怠い、急ブレーキを踏んだというのが、警察側の主張。一方、弁護団は、白バイが、法廷速度をはるかに超えた時速100キロで、バスに自ら衝突し、片岡晴彦さんに何の落ち度もなく無罪であるというもの。「ブレーキ痕」が、警察の捏造か否かがこの事件の一番の焦点であったが、裁判所は、警察が捏造するはずがないという先入観で、片岡晴彦さんと弁護団の言い分を全く聞こうとせずに、審理を終えた。弁護団が依頼した、交通事故鑑定人である石川和夫さんは、「ブレーキ痕」を解析して、次のような不自然な点を指摘した。ブレーキ痕に、タイヤの溝がない。左右の痕跡が、平行ではなく、左のブレーキ痕だけがややカーブしている。前輪のブレーキ痕が、1mを超えて、くっきりと撮影しているのに対して、後輪の痕跡を写したものが1枚もない。この科学的な検証をどうして裁判所は、無視したのだろうか。ネット上では、「ブレーキ痕」が短時間で、警察官たちによって捏造できるわけではないという意見が少なからずあった。百歩譲って、「ブレーキ痕」が警察の捏造ではなくても、看過できない点があった。事件を目撃した、人間が27人もいたのである。まずは、バスに乗ってた生徒22人。緊急車両として、自家用車を運転して、バスの後ろにつけていた校長先生。バスに乗っていた引率の女性教諭。そして、偶然軽トラックを運転していた50歳の会社員。最後は、亡くなった警察官の同僚の白バイ隊員。生徒たちは、バスが急ブレーキをかけたような衝撃はなかったと一様に証言している。後続の校長先生と会社員も、白バイが法定速度をはるかに超えたスピードで走行した証言している。亡くなった同僚の白バイ隊員の同僚だけが、白バイは法定速度を遵守していたと主張するばかり。しかも、校長や会社員よりもはるかに遠い場所で目撃しているのである。裁判所は、この白バイ隊員の目撃証言を認める。普通の裁判であれば、被告人に有利な証言をするであろう者を排斥するはずなのに、この裁判では、亡くなった警察官の身内の証言を採用している。「ブレーキ痕」は警察の捏造という面にばかりこだわったために、敗訴してしまった面が否めない。ただ一つ言えるのは、事故現場に20,30人の警察官が事故処理にあたり、片岡晴彦さんは、その場で業務上過失致傷の容疑で現行犯逮捕されたことだ。何か、高知県警にとって不都合な面があったことは間違いないだろう。