孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「昔エリート候補だった人間」が 病気や社会不適応で 「障害者作業所」に通所する それはあまりにむごたらしく 悲しい事ではないだろうか?

ひきこもり支援のみならず、最近は、職場で不適応を起こして、重度の「うつ病」になった人間に、障害者手帳を申請させて、障害者の方々が働く「作業所」で働くことが珍しくなくなってきた。どうも、私は、この風潮に違和感を感じてならないのだ。「作業所」にもА型、B型など様々なものがある。しかし、共通しているのは、「普通に働くことができないから」取り敢えず、段階を踏んで、ステップアップさせていくという考え方が根底にある。また、「障害者作業所」と名前を付していなくても、「社会復帰へのプログラム」を実践する「復職支援オフィス」と称している会社がある。「障害者作業所」にしり「復職支援オフィス」の中には、非常に質が悪い所があり、国から支援金を不正に詐取して、事業所の取り消し処分になるといったニュースを頻繁に耳にする。結局は、甘言を弄して、ひきこもりやうつ病に罹患して、働けなくなった人間を騙している以外の何物でもない。もちろん、当時者に寄り添って、社会復帰を見守ってくれる所もあるだろう。私が、一番許せないのは、成績優秀で、一流大学を卒業したが、長期にわたって、ひきこもった人間に対する行政の支援だ。近年、ひきこもり当事者の高齢化が著しい。一度も社会に出ることなく、家でひきこもっているのだから、精神障害者とさして変わらないという考え方が、ひきこもり支援のスタンダードになってきた。20年前に「ひきこもり問題」を社会に流布させた斎藤環でさえ、そのような主張をしているのだから救いようがない。行政の「ひきこもり支援」は、精神科で発達障害うつ病などの適当な診断名を付けさせて、障害者手帳を申請させる。そして、知的・精神障害者の「作業所」で働くことに慣れさせる。あるいは、企業の「障害者枠」で雇用させる。こういった紋切型の「ひきこもり支援」しかなされていない。仮りに、高齢のひきこもり当事者が、かつて「エリート候補」であった場合に、自分の知的能力を発揮できずに、不本意な単純作業をさせられる。これほど、人間の尊厳を冒瀆するものはないと思う。例えば、企業の「障害者枠」で働くとする。最近は、新聞などで、首都圏の「コンビ二」が、「障害者雇用」に力を入れている記事を頻繁に見る。「障害者枠」で、「コンビニ」で働いていて、かつての同級生が、超一流企業で働いていて、再会するという場面を想定した時。この高齢のひきこもり当事者は、どのような無念な感情に苛まれることだろうか。企業が、障害者を雇用する「法定雇用率」にも悪しき点が多い。長年ひきこもっていて、働けない、働きたくないのであれば、無理をして働く必要はないのではないだろうか。理想論であるが、行政は、高齢のひきこもり当事者の能力に応じて、新しい「雇用形態」を創出するべきではないのかと、私は思う。