孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

奈良県警 勾留中の被疑者を警察官たちが寄ってたかって「殴り殺しにする」 悪い事をした人間にも「人権」がある 「真相」は闇に葬りさられる

2010年2月6日に奈良県警桜井署が塚本康彦医師を業務上過失致死容疑で逮捕した。塚本康彦医師は、山本病院で、4か月半だけ勤務していたことがあった。山本病院は、「生活保護受給者」も的にして、必要にない医療を行って、診療報酬の不正請求をしていた。理事の山本文夫は、詐欺容疑で逮捕されて、懲役2年6ヶ月の実刑判決を受ける。塚本康彦医師は、「自分も不正に関与した」ことに対して「良心の呵責」を感じていたという。塚本康彦医師に異変が生じたのは、逮捕から19日後のことであった。留置場のなかで、心肺停止となって、病院に搬送されたが死亡する。塚本康彦医師の遺体には、「どす黒い内出血のあざ」があった。「警察官からの暴行」を疑った遺族は、2013年に奈良県警奈良県を相手に損害賠償を求めた。警察は、一貫して「病死」と主張し続ける。「警察の御用鑑定」に異議を申したてのが、出羽厚二元岩手医科大学教授だ。出羽厚二教授は、大相撲「時津風部屋」の暴行死事件で愛知県警の「事件性なし」という判断を覆した優秀な法医学者である。出羽厚二教授は、「取り調べ中に、頭部、胸部、上肢、下肢に鈍体による殴打で傷害を負い、横紋筋融解症を発症。それが原因となり急性腎不全で死亡した」と結論づける。塚本康彦医師の死は、素人が見ても、「殴り殺されたもの」と一目でわかるものだった。出羽厚二教授の鑑定によって、警察官たちが塚本康彦医師に暴行を加えたことは明らかになった。2016年に出羽厚二教授は、取調べにおいて警察官から暴行を受けたことによる急性腎不全が原因と奈良県警の警察官を「特別公務員暴行陵虐致死罪容疑」で刑事告訴した。しかし、2019年に奈良地検は、警察官を不起訴とした。結局のところ、警察官たちが塚本康彦医師に暴行を加えて死亡させたことが闇に葬り去られたのだ。逮捕された被疑者の身柄は、拘置所に置かれるのが本来である。しかし、警察署の「留置場」に身柄を拘束する「代用監獄」がわが国では慣習となっている。警察の手もとに被疑者を拘束して、「自白」させるのに都合が良いからである。裁判所も、被疑者の勾留請求において、拘置所ではなく留置場にすることを黙認している。しかし、ほんのごくわずかの「人権意識の高い」あるいは「正義感の強い」裁判官は、勾留場所を「拘置所」と指定する。こうした裁判官がごくわずかで、「警察組織」に忖度する裁判官ばかりになったことは誠に遺憾だ。塚本康彦医師は、罪を犯したが、「良心の呵責」を感じていた。そうした人間を警察官たちは、殴り殺しにしたのだ。こうした「不正義」がまかり通ることは、あまりにも絶望的だ。