孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

真実はこの世にあるのかと幾度血の叫びをあげたか 冤罪で警察に無実の罪で刑務所に入った被告人 あるいは1か月の拘留で「体重が15キロ減り」「歯がボロボロ」 この人たちの「無念さ」は私には弁護士や裁判官よりある意味理解できる

「仁保事件」と言う事件があった。戦後すぐの時代に山口県仁保郡と言う所で一家5人が殺害された事件である。この事件で逮捕されたのが岡部保さんである。仁保事件の詳細については、時間がないのでまた別の機会に書くことにする。とにかく、岡部保さんは、「素行不良者」であったため、山口県警から目を付けられて、「別件逮捕」されて自白する。そして、「無実の罪」を着せられて、刑務所に入ることになる。幸いに「仁保事件」では、岡部保さんを支援する人たちが組織を立ち上げて、弁護団と共に「救援運動」を開始する。その成果によって、岡部保さんは、「再審無罪」となった。岡部保さんに対する「警察組織」の取り調べは、「凄まじい拷問」があった。山口県では、少し前に「八海事件」と言う同じく「冤罪事件」が起きていた。「八海事件」では、取調べ時において被告人たちに対して拷問があった。そのことが、裁判でも問題となっていたので山口県警は、「仁保事件」で岡部保さんの取り調べる際に「外部」に聞こえないように、大きな壁を作るあるいは、「自白の録音テープ」を取るなどして「取り調べにおける暴力」を露見しないように最大の努力を図った。普通であれば、「暴力を伴った取り調べ」を二度としないことを義務づけるべきなのに、「警察組織」というものは、そうではないようだ。岡部保さんは、警察官たちから寄ってたかって「凄まじい拷問」を受けて、「虚偽の自白」をしてしまう。岡部保さんは、「真実はこの世にあるのかと幾度血の叫びをあげたか」と後に「再審無罪」となって語っている。また、愛媛県で1991年に発生した「選挙演説時に立候補側から不正なお金を受け取った」という「愛媛県警」がでっち上げた「架空の冤罪事件」があった。この事件についても時間がないのでまた別の機会に書きたいが。この事件において、「無実」であるにも関わらず、1か月間「警察の留置場」に勾留された人がいる。この方は、「1か月で体重が15キロ減少」。「歯がボロボロ」。「無罪」を勝ち取っても、「もう何もする気がしない。これほどの酷い仕打ちを受けて、何故自分だけ」と述懐されておられる。私には岡部保さんとこの方の「無念の心情」が誰よりも理解できる。弁護士や裁判官よりも。それほどに、「警察組織」は、「無辜の人間の人権」を平気で蹂躙するものだ。