孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

新幹線に火をつけて自暴自棄になっていた被告に 「頑張りなさい」と励ましの声を掛け 保護観察付きの執行猶予の判決を下した 平島正道裁判長 社会的弱者の気持ちを理解できる 本当の人権派 今後の活躍が楽しみな方だ!

平島正道という裁判官がおられる。この方は、初めての裁判員制度が対象の裁判において、死刑を求刑されていた事件で無罪判決を下したことで有名な方である。先日の人事異動で、熊本地方裁判所の裁判長に着任した。この方の裁判で印象に残る事件がある。九州新幹線の車内で放火しようとして、威力業務妨害と器物損壊の罪に問われた無職の三宅潔69歳被告に、懲役2年6ヶ月、保護観察付き執行猶予4年の判決を言い渡したのである。平島正道裁判長は、「乗客を危険にさらす恐れもある悪質な犯行」と指摘したうえで、一方オイルは少量で、ほかの乗客によって火がすぐに消されたことなどから、「悪質性、危険性が際立った者とは言えない」と指摘した。そしてJRへの弁済が進んでおり、被告が反省の態度を示していることなど」から執行猶予の判決を下した。検察の求刑が懲役2年6ヶ月に対して、保護観察付きの執行猶予4年の判決を求刑するのは、相当の覚悟と信念にもとづいて平島正道裁判官は、訴訟指揮を取っていることは間違いないだろう。大半の裁判官は、量刑相場に従い、検察の求刑とつり合いの取れる判決を下す。何故ならば、保守的な裁判官は、検察、警察と対立することを恐れているからである。最高裁を頂点とした司法官僚統制に支配された裁判官は、無罪判決に抵抗を感じて、有罪判決を下すことを慣習としている。無罪判決を下すことは、出世に影響して、裁判所の人事システムにおいて冷遇されるからだ。平島正道裁判官は、初めての裁判員制度が対象の事件で死刑を求刑されていた事件で「無罪」を下したことは評価がある一方、最高裁判所からは目を付けられていることは必定である。それにも関わらず平島正道裁判官は、自身の信念を曲げない方である。「大崎事件」の再審においても、公平な訴訟指揮を取った。そのことを鴨志田祐美弁護士は大絶賛されておられる。鴨志田祐美弁護士は、人間性のない裁判官であれば、名指しで批判される方である。そういう方が大絶賛されるのだから、平島正道裁判官は、人間的に素晴らしい方である。新幹線に火をつけた69歳の男は、自暴自棄になって他者を巻き添えにして死にたかったのだろう。そういう人間に「頑張りなさい」と声を掛ける。平島正道裁判官は、本当の人権派である。