孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

高校時代時代は 勉強しているのに成績が振るわず 教室の前の席で一人真面目な態度を貫いたS君 ⅤHSビデオにNHK教育を見る振りをして「熟女モノのAV」をダビングしているのではと小馬鹿にされていた しかし今では東京駅の近くの監査法人に勤務して大学の客員教授に大出世 人生はどうなるか分からない!

高校時代に教室の一番前の席に座って、誰とも会話をせずに教師の話を聞いていたS君という男がいた。しかし彼は成績は振るわなかった。というのは、私が通っていた中学・高校は、成績順にクラスが振り分けられていた。ABCDEFというふうに。その中でも細分化されていた。ABCDは、理系。EFは、文系。理系のA組は、精鋭のエイリート集団であり、東京大学に進学する者が多かった。また、文系E組も東京大学の文1や2あるいは京都大学に進学した。私やS君が所属していたのは、最低のF組であった。ただこのクラス分けは、勉強を真面目にしただけの結果であって、必ずしも「地頭の良さ」を表すものではなかった。クラスに関係なく、たとえ最低のクラスでも、東京大学京都大学に合格した者もいた。また私が通っていた智辯和歌山は、野球部は、高校からの国際クラスに所属した。高校入試でこの学校に入って来る者は、編入コースと国際クラスに分類された。基本的に中学入試に合格した者の方が成績が優秀であった。この学校の異常性は、成績によって、クラスを分けて、それがその生徒の人格のすべてであるかのように教師が見做したことだ。今は智辯和歌山東京大学の合格者も減って、徹底した管理教育もなくなっていると私は思う。中学入試で合格する者の成績は、接戦していて、10点から20点までに誤差に収斂していた。私が言いたいのは、この学校は「その子供の潜在能力」を摘み取ってしまう危険な教育をしたことだ。前置きが長くなったが、S君は真面目なだけで成績が振るわず、小馬鹿にされていた。酷い者などは「VHSビデオにNHK教育を見る振りをして、熟女モノのAVを見て楽しんでいるのでは」と陰口を言う者までいる始末。その後、S君は地方の公立大学に進学した。あまり有名でない大学であるが。そこで何があったのか、S君は税理士の資格を取って、現在は東京駅の近くの監査法人に勤め、そのうえ大学の客員教授にまで大出世した。真面目を貫いたS君の誠実さが報われたのだろうか。私はそうは思うわない。「真面目」であることが逆に不利になる現代である。やはりS君は、運が良かったのである。人間は実力だけでは成功しない。やはり運が大きく左右する。やはり私は運が悪いのだ!