孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

和歌山県警の警察官逮捕 何が、「悪いやつは許せない」のか?

紀州ドンファン」の事件の捜査で上京していたとみられる、和歌山県警の巡査部長の男が今年4月に、羽田空港近くで、通行人の女性にけがをさせた疑いで、警視庁に逮捕されていたことが判明した。傷害の疑いで、逮捕されたのは、和歌山県警捜査一課の巡査部長、讃岐真生容疑者。今年4月、羽田空港近くの天神橋駅前で、通行人の女性ともみ合いになり、1週間のけがをさせた。女性が通報しようとしたところ、女性の携帯電話を奪い取り、投げ捨てた。典型的な警察官の犯罪の一形態で、今さら驚くべきことではない。腕力のない女に暴力を振るって、1週間のけがを負わせる、一般常識では考えられないことをするのが、警察官といっても過言ではない。「弱気を助け強気を挫く」のが、本来の警察官のあるべき姿である。しかし、残念ながら、「強気を助け弱気を挫く」つまり「弱い者いじめ」をするのが、実像である。この事件、逮捕された警察官、個人の問題で済まされない。警察組織の隠蔽体質とメディアの報道のあり方が問われる問題だと思う。「紀州ドンファン事件」は、世間的に注目を浴びた事件である。須藤早貴容疑者が逮捕されたのは、4月29日。メディアの論調は、状況証拠を積み上げて、起訴した和歌山県警を評価するものばかりであった。よく考えれば、野崎幸助さんが死んで、3年近く経過しているのに、とても、優秀な捜査とは言い難い。地元の新聞社を中心に、各週刊誌は、和歌山県警の動向を常に追ってたのに、何故今頃になって、巡査部長の暴行が発覚したのか。知らないはずはない、もし知らないとすれば、すぐさま、新聞記者を辞めるべきだ。まさに、記者クラブ制度の病理が露呈したように思えてならない。新聞社の警察担当記者は、もはや、警察の御用聞きに成り下がったといってもよいだろう。警察にとって都合の悪い事は、一切記事にしない。ただ、警察を持ち上げる、提灯記事を書くだけ。大手新聞社の和歌山支局の新人記者が、機動隊に一日体験入隊したことがあった。そればかりではない、地元のラジオ局など、県警のコーナーを設けて、警察が出演する番組があまりにも多い。さすが、二階俊博幹事長のお膝元だけのことはある。この新聞社、普段は、平和や人権などと、大言壮語しているのに、警察へのごますりが、甚だしい。本来、新聞記者は、いざとなれば警察と対峙するという覚悟がなければいけない。昨年、和歌山県警の本部長に、親家和仁氏が就任した。その時の記者会見で、「悪いやつは許せない」と豪語した。親家和仁氏本部長は、東京大学法学部卒の、いわば、キャリア組である。キャリアは、2,3年で転勤してく、超エリートだ。この「悪いやつは許せない」は、身内の和歌山県警を実質的に牛耳っている、ノンキャリアの不良警察官に向かって言うべきだ。雑魚を捕まえるより、まず、身内の素行不良な警察官を一掃するべきなのだが、そうはいかないのが警察一家。警察24時などという、死者まで出ている番組を垂れ流し、警察官に拍手喝采を送る人ばかりの時代では、警察権力が肥大し、日本が誤った方向に向かう懸念があるように思えてならない。