孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

電車やバスなどの公共の場で独り言をしゃべっている人が減った 彼らは何処に行ったのか?そして、ハウス加賀谷のネタは切れ味鋭い

かつて、電車やバスに乗っていると、必ず、独り言をしゃべったり、笑ったりする人を見かけた。彼らは、おそらく、統合失調症患者で、独自の妄想や幻聴といった症状と共に生きていたのではないかと思う。統合失調症は、かつて「精神分裂病」と言われ、不治の病として恐れられていた。「精神分裂病」に罹患したら、一生、「精神病院」から出られないとされていた。しかし、薬物治療の著しい進歩によって、寛解する病気へと新たな認識が、精神科医に共有されるようになった。しかし、「統合失調症」という病気は、様々な問題を抱えている。まず、差別と偏見。100人に1人が罹患するというが、いざ家族の誰かが、「統合失調症」に罹患すれば、その家族は相当に追いつめられる。また、「統合失調症」の誤診も目立つ。明らかな、妄想や幻覚がなくても、青年期において、少しでも奇異な言動が見受けられれば、精神科医は、「統合失調症」と診断してしまう傾向がある。このことは、危険なことだと思う。DSM-5なる精神科医の診断基準なるものと、精神科医の勘によって、患者の病名を決めている。精神科医の勘ほど出鱈目なものはないだろう。私たちは、精神科医と言えば、人間の心を熟知していると考えているが、それは、大間違いである。精神科医は、他の医療分野と違って、科学的な根拠が薄弱である。うつ病統合失調症患者の脳が、健常者と違うと言っても、ほんのごくわずかのものであって、確たる決め手にはならない。些細な違いを大袈裟に印象付ける傾向があるように思えてならない。「統合失調症」とカミングアウトして芸能活動をしているハウス加賀谷という人がいる。NHKの「バリバラ」という福祉番組に出演して、自らの幻聴や妄想といった症状を、ネタにしていた。なかなかできることではないと思う。ハウス加賀谷は、発病前は、秀才と呼ばれたほど勉強が出来たという。そのためか、「統合失調症」に罹患していても、切れ味の鋭い「ボケ」が炸裂した。相方の松本キックが、ハウス加賀谷の病気を受け入れ、常に気を配っているのには感動する。電やバスで、「独り言」をしゃべっている人を見かけなくなったのは、「統合失調症患者」が減少したからだと思う。しかし、重症の患者は、精神病院に幽閉させられて、人権侵害のようなことがなされている可能性が高い。精神病患者も普通に街に溶け込むことができるのは残念ながら不可能に近いように思う。