孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

「世の中捨てたもんじゃない」と思えない時代。「人間臭い人」は「めんどくさい人」 「生きるよすが」を見つけて生きていくしかないと思う

「世の中捨てたもんじゃない」という言葉がある。しかし、今の時代に、この言葉を実感することは、皆無に近いと私は思う。社会全体が不寛容で、「人に冷たい社会」に変容してしまった。だから、社会に適応できない者が、追い詰められて、うつ病やノイローゼになり自殺するのだろう。牧歌的な時代であれば、仕事のできない人間でも、その組織が現代のように、激しくバッシングせずに、どこか許容している所があった。そうした牧歌的な時代は、もはや過去のものとなった。一体どうして、そういう社会に変わり果ててしまったのだろうか。長引く不景気で、会社が、出来の悪い社員を飼いならすほどの余裕がなくなった。「即戦力」にならない者を切り捨てていくのは当然である。しかし、私は最大の原因は、景気の良し悪しではなく、日本人の劣化にあると思う。昔の人は、少なからず現代よりも「人情味」を持った人が多かった。人間臭い人が重宝された。ところが、今は、上っ面だけで人の価値が評価されるようになった。SNS上で、くだらないことを発信して、どれだけ数多く評価されるという非常に軽薄な時代の雰囲気が蔓延している。私は、「人間臭い人」が大好きだ。しかし、周囲を見渡しても、「人間臭い人」など皆無である。逆に「人間臭い人」は、今の時代「めんどくさい人」と見做されるようになった。「めんどくさい人」と他人に認知されるのを極端に嫌う傾向は、老若男女問わずあるように感じてならない。私は、むしろ「めんどくさい人」になるべきだと考えている。私自身、今の時代の雰囲気にそぐわず、「浮いた存在」である。何をやっても上手く行かず、普通の人であれば、とっくに自殺しているような状況を何とか生き延びてきたように思う。何とかなるという「楽観的思考」を持たなければ、おそらく今の時代、普通の神経を持った人間は、「メンタル」に変調を来たして当然である。こんな時代を生き延びるには、「生きるようすが」が必要だと思う。取るに足らないことであっても、本人が少しでも精神の安定を保てればそれで良い。私も、何とか「生きるよすが」を見つけて、生きていきたいと思う。