孤独死予備軍ひきこもり日記

ひきこもりが、日々の雑感を綴ります。

致知出版社 一般の書店で販売していないが 中小企業の社長が読んで ぼろ儲け 人間学などときれいごとをのたまうが えげつないことを仕事でしている社長たちの禊ぎである 

致知出版社と言う出版社がある。主に自己啓発本を売っているが、一般の書店で扱わず、直販制を取った販売形式を取っている。しかし、致知出版社の本は非常に売れている。私自身副業で、致知出版社の本が大変売れる事を実感している。それも非常に高い値段で売れるのである。例を挙げれば、森信三、鍵山秀三郎という人間の「自己啓発本」が人気がある。鍵山秀三郎はご存じの通りイエローハットの創業者であり、掃除をすることを社員に推奨して「人のみち」を説く。鍵山秀三郎には裏の顔がある。極右団体の役員に名を連ねていてトンデモ思想の持ち主である。鍵山秀三郎が推奨する掃除であるが、非常にわざとらしい。便器に手を突っ込んで、掃除をする。私が言いたいのは、鍵山秀三郎は社会的に成功したから、掃除をパフォーマンスとしてするだけであって、「掃除の仕事」を生業にしている人に失礼だということだ。「掃除の仕事」と言っても、様々な形態がある。市役所のゴミ収集の仕事、駅のトイレの掃除、いずれにしても「人が絶対したくない3Kと言われる仕事」である。致知出版社の本の読者層は、中小企業の社長層が圧倒的に多い。大企業の重役層や大学教授たちは、高学歴であり、もっと難解な本や自分の仕事と関係のない分野の本を読む。やはり出世する人間は読者家であることが多い。そういう人たちは、人知れず本を読んでいる。決して、他人に「自分の読書遍歴」を披歴しないものである。一方中小企業の社長は、学歴が低く、成り上がってきた人間が多い。そういう人間たちにとって、致知出版社の本は胸にしみるのだろう。書いている内容は、いたってシンプル。成功者の自己啓発は頭を使わなくても理解できるからであろう。中小企業の社長たちは仕事上えげつない事もしている。そのため中小企業の社長は致知出版社の本の「歯の浮くようなきれいごと」をある種の禊ぎとしているのではないだろうか。致知出版の創業者は竹井博友であるが。竹井博友は読売新聞の記者時代は、組合の闘士であり、反骨者でもあった。1991年に東京地検に34億の所得税法違反で逮捕され、実刑を食らい、服役する。服役後、「出版への夢」を諦めず、致知出版の前進である「大自然出版」を創業する。竹井博友の情熱を私は評価できると思う。読売新聞の記者を振り出しに、生涯を「活字メディア」に捧げた点においてである。しかし致知出版になって現在のシステムが構築された。致知出版社が掲げる「人間学」などと言う嘘臭いものに対して私は吐き気がしてならないのだ。