大阪市阿倍野区で、10月21日に大阪府警から移送していた、証拠車両の車内から荷物が、奪われた事件で、大阪府警は、1日、いずれも職業不詳の崔浩司、大森由嗣容疑者について、強盗容疑で逮捕状を取り全国に指名手配した。事件は、10月21日に発生した。大阪府警東成署が窃盗事件に関与したとみられる乗用車を署に搬送するために、パトカーと捜査車両で、レッカー車の前後を挟んで走行していたところ、3台の車に分乗した、グループに襲撃を受けた。大森容疑者と、崔容疑者は、元暴走族のメンバーで、窃盗団を結成して、盗みを繰り返していた。非常に大胆不敵な犯行であるが、いずれ足がつくだろう。それにしても、見逃せないのは、9月にも、同じような失態を大阪府警が犯していることだ。9月1日未明大阪府岸和田市で、大阪府警が見つけた盗難車をレッカー移動中に車内にあったカバンがなくなった。詳細は、8月31日に岸和田市内の路上で、不審車両を見つけ近くにいた男に事情を聴こうよしたところ、男は逃走した。その車は、府内で盗まれたものと分かり、署に運ぶことにした。レッカー業者が、「運ぶ途中び、男が近づいてきて、何かを持っていった」と報告している。レッカー車には、パトカーが追尾していたのに、犯人に気づくどころか、取り逃がしている。この岸和田の事件との関連性は、定かではないが、同じような失態を演じながら、メディアは、まったく報道していない。警察の捜査の手ぬるい部分については、報道しないというコンセンサスがあるのだろう。「警察24時」のように、格好良く犯人逮捕という、警察にとって都合の良い情報だけを垂れ流すのが、メディアの役割になっているのは、非常に許し難い。「警察24時」は、熱狂的なファンがいるが、この人たちは、能天気で幸せな人たちに違いない。リアルな警察の姿を知るべきではないだろうか。2人の容疑者が、指名手配されたが、すぐに逮捕されるだろう。なぜならば、警察は、2人の容疑者の背後関係にいるグループのことを熟知しているからだ。「指名手配被疑者捜査月間」にこの事件の容疑者2人を指名手配したのは、大阪府警にとって不幸中の幸いだったように思えたならない。